2025年4月17日
中古車をローンで購入する際、もっとも悩みやすいのが「返済期間を何年にするか」という点です。
返済期間は、毎月の支払額や総支払額に大きく影響するため、ライフスタイルや家計の状況に合った適切な期間を選ぶことが大切です。
本記事では、中古車ローンにおける返済期間について詳しく解説します。
返済期間が短い場合と長い場合のそれぞれのメリットや中古車でも利用できるローンの種類についてもご紹介します。
さらに、返済期間ごとのシミュレーションや返済回数を決める際のポイントもまとめているので、初めてローンを組む方はぜひ参考にしてください。
目次
中古車を購入する際、ローンの返済期間は非常に重要な検討ポイントとなります。
返済年数によって月々の負担も総支払額も大きく変わるため、自分のライフスタイルや収入状況をしっかりと把握したうえで最適なプランを選ぶ必要があります。
ここでは、返済期間が長い場合と短い場合のメリットなどを詳しく解説します。
そもそも「中古車はローン対象外なのでは」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実際には、新車同様にローンを活用して中古車を購入することが可能です。
銀行系ローンであれば金利が比較的低く、購入資金以外にも整備費用や車検費用など幅広く使える場合があります。
一方、ディーラー系や販売店の提携ローンは金利がやや高めですが、審査がスムーズで申し込みも簡単なため、利便性を重視する方には適しています。
さらに、保証人不要・頭金不要の「自社ローン」なども視野に入れれば、より柔軟な資金計画を立てることができるでしょう。
長期ローンの最大の魅力は、月々の返済額が圧倒的に少なくなることです。
たとえば、60回払いや84回払い、さらに120回払いといった10年スパンのローンを組むことで、家計への圧迫を最小限に抑えることができます。
まとまった貯金がない方でも、手の届きにくかった車種を現実的な範囲で購入できるようになるでしょう。
特に、高年式や走行距離の少ない中古車、あるいは少しグレードの高い車に乗りたいという方には、長期返済は非常に有効です。
また、月々の返済額が少なくなるため、毎月の生活に余裕を持ちながらもローンの支払いを継続でき、結果的に支払い遅延などのリスクも抑えられるという安心感があります。
一方、3年以内の短期間でローンを完済するメリットも数多く存在します。
返済期間が短ければ利息の発生期間も短くなり、総返済額を抑えられるという大きなメリットがあります。
たとえば、同じ金利であっても60回払いより36回払いのほうが、トータルで支払う利息がかなり少なくなるのです。
また、短期返済であれば車両の価値がまだ高いうちにローン完済を迎えることができ、将来的に売却や乗り換えを検討している人にも有利です。
支払いが終わっていれば、下取りや売却時にもトラブルなく次の車に乗り換えられるため、ライフスタイルの変化に対応しやすいのも魅力です。
中古車ローンを検討する際、多くの方が気にするのが「どのくらいの期間で返済すればいいのか」という点です。
ローンは長く組めば毎月の負担を軽くできますが、その分利息が増えることもあるため、最長で何年まで借りられるのかを把握しておくことは重要です。
自分の支払能力や使い方に合わせて、無理のない返済計画を立てるためにも、各ローンの特徴と返済期間について理解しておきましょう。
中古車ローンの返済期間の上限は、ローンの種類によって異なります。
ここでは、銀行系カーローンとディーラー系カーローン、自社ローンの3つの返済期間について詳しく解説します。
銀行や信用金庫、信販会社が提供するカーローンは、低金利で借りられることが大きな魅力です。
借入期間は一般的に5年以内とされることが多いものの、金融機関によっては最長7年程度まで設定できる場合もあります。
ただし、金利が低い分だけ審査は厳しく、審査結果が出るまでに数日〜1週間程度の時間がかかることもあります。
また、ローンの使用目的や提出書類にも細かな条件があるため、スムーズに手続きを進めるにはある程度の準備と信用情報が求められます。
総支払額を抑えたい方にはおすすめですが、柔軟性はやや劣るため、スピードや審査通過を重視する方には不向きかもしれません。
ディーラー系ローンとは、車を購入する店舗が信販会社と提携して提供するローンで、審査の早さと手続きの簡便さが魅力です。
来店当日に審査が完了し、そのまま契約まで進められることも多いため、「すぐにでも車が必要」という方にとっては非常に便利な手段です。
しかし、その分金利はやや高めに設定されていることが多く、返済期間も5年程度までに制限されている場合がほとんどです。
さらに、ローンの使途が車両本体価格に限られるケースもあり、登録費用やメンテナンス費用には使えないこともあります。
そのため、予算を明確にしておくことが必要です。
中古車販売店が独自に提供している自社ローンは、金融機関を通さないため審査が通りやすく、信用情報に不安がある方でも利用しやすいのが特徴です。
また、金利が0%とされているケースも多く、月々の返済額が明確で安心感があります。
ただし、金利がかからない分、車両価格や諸費用に上乗せされるかたちで実質的な支払額が高くなる可能性もあるため、返済総額は必ず確認しましょう。
また、保証人や保証金が必要になることも多く、契約条件は販売店によって異なります。
返済期間は84回(7年)まで対応しているケースもあり、他のローンでは通らなかった方にとってはおすすめのローンです。
以前はカーローンといえば3〜5年が一般的でした。
しかし、現在では車両価格が上がったり、生活スタイルが変化したりなど、より長期間の返済が可能なプランも増えています。
とくに自社ローンや一部の銀行ローンでは、最長7年(84回)やそれ以上の返済期間を設定できることもあります。
こうした長期ローンは、月々の負担を減らせる反面、支払い総額は増える傾向にあるため注意が必要です。
とはいえ、予算に余裕がない方や、初期費用を抑えて車を持ちたい方には便利な購入方法です。
ローンの契約前には、自分の返済能力と車の利用予定を照らし合わせて、慎重に選ぶことが大切です。
ここでは、借入総額200万円・金利3%・ボーナス払いなしという条件で、返済期間3年・5年・10年に分けたシミュレーションをまとめました。
返済期間 | 毎月の返済額 | 年間返済額 | 総返済額 |
3年(36回) | 約58,161円 | 約697,936円 | 2,093,809円 |
5年(60回) | 約35,938円 | 約431,256円 | 2,156,280円 |
10年(120回) | 約19,313円 | 約231,756円 | 2,235,120円 |
それぞれの特徴を比較しながら、自分のライフスタイルや収入に最も適した返済プランを見極めましょう。
3年間でローンを完済する場合、月々の返済額は約58,161円となり、年間では約69万7,936円、総返済額は約209万3,809円です。
短期間で支払いを終える分、利息の総額は約9万3,809円に抑えられています。
このプランの大きな魅力は、支払いのスピード感です。
3年で完済できれば、その後の生活設計も立てやすくなり、車を下取りに出す際にもローン残債の問題が起こりにくくなります。
また、支払い期間中に突発的なライフイベントが起きたとしても、その影響を最小限に抑えられるのもメリットの1つです。
一方で、月々の負担は大きいため、収入にある程度の余裕がある人や、まとまった資金計画が立てられる方に向いています。
5年返済のプランでは、毎月の支払いは約35,938円に抑えられ、年間返済額は約43万1,256円、総返済額は約215万6,280円となります。
3年返済と比べて月々の負担が約2万円も軽くなる一方で、利息総額は約15万6,280円とやや増加します。
5年返済は、生活費や他の支出とのバランスを取りながら、無理なく返済したい方に適した期間です。
収入に波がある方や、家族の支出が多い世帯にとっても、現実的な負担で計画的な返済がしやすくなります。
また、5年という期間であれば、車の使用年数とも比較的近く、ローン完済後も一定期間はローンなしで車に乗り続けることができるというメリットもあります。
10年という長期ローンを選んだ場合、月々の返済は約19,313円とかなり軽くなります。
年間の支払いは約23万1,756円、総返済額は約223万5,120円で、利息分はなんと23万5,120円に達し、3年返済と比べると支払総額に約22万円の差が生じます。
10年という返済期間の最大のメリットは、毎月の出費を大きく抑えられる点です。
家計に余裕がない場合でも、ローンの利用が現実的な選択肢となり、予算の都合で諦めかけていた車種にも手が届くようになるかもしれません。
ただし注意したいのは、長期ローンは支払いの終わりが遠く、車の価値が下がった後も返済が続くという点です。
乗り換えや売却の際には残債処理が必要になるケースもあるため、長く同じ車に乗る予定がある方に適しています。
中古車をローンで購入する際に、返済回数の設定は支払い計画の大きな軸となります。
返済期間が長ければ月々の負担は軽くなりますが、結果として支払い総額は増加します。
反対に短く設定すれば総支払額を抑えられますが、月々の負担が重くなる可能性もあります。
そこでここでは、返済回数を決める際に考慮しておくべき4つの視点を紹介します。
中古車ローンを組むにあたって、まず第一に考えるべきなのは「自分の収入と支出に見合った返済計画かどうか」です。
多くの人が頭金を用意できない状況でローンを利用しています。
そのため、月々の支払いが家計に大きく影響します。
ローンの返済が家計を圧迫してしまっては本末転倒です。
返済額が毎月の生活費や他の支払いと重なり、余裕がなくなると、急な出費への対応も困難になります。
返済期間を延ばせば月々の金額は下がるものの、利息が膨らんでしまうため、短期返済ができるのであればそれに越したことはありません。
とはいえ、短期間の高額返済が無理なら、生活に支障の出ない返済額を基準に、慎重に期間を設定することが何より大切です。
中古車をローンで購入する際には、将来的に車を買い替える予定があるかどうかを必ず考慮しておきましょう。
たとえば、数年後に子どもが生まれる予定がある、または引っ越しに伴って車の使用頻度が変わるといったライフイベントが想定される場合、それに伴い車のニーズも大きく変わる可能性があります。
もしローンが残っている段階で車の寿命が近づいたり、乗り換えが必要になった場合、ローンと新たな購入費用が二重にのしかかってくるリスクもあるでしょう。
特に中古車は新車に比べて耐用年数が短くなりがちなため、「この車に何年乗るつもりか」を逆算して、ローン期間を設定するのが賢明です。
乗り換えのタイミングとローン完済のタイミングをできるだけ一致させることが、トラブル回避の鍵となります。
今後、マイホームの購入を考えている方や教育ローンの利用を検討している方は、車のローンと合わせた家計全体の負担を見積もることが欠かせません。
車のローンを返済中に他の大型ローンを追加で組むとなると審査に影響が出たり、そもそも希望の融資が受けられなかったりする場合もあります。
特に住宅ローンに関しては、数十年にわたる長期返済となるため、車のローンが残っていることで審査が不利になるケースも少なくありません。
自動車の購入を優先するか、将来的な住宅取得を優先するかなど、家族とも話し合いながら、今後のライフプランに応じてローンのバランスを調整することが必要です。
複数のローンを重ねることで家計が圧迫されないよう、見通しを立てておきましょう。
車の購入費用ばかりに気を取られがちです。
しかし、実際に車を所有すると、毎月・毎年のようにかかる維持費も無視できない出費となります。
ガソリン代や駐車場代のほか、自動車税、保険料、そして数年ごとの車検など、固定的かつ突発的な費用が発生します。
そのため、ローン返済と並行してそれらをまかなう計画が必要です。
とくに燃費の悪い大型車や輸入車を選んだ場合、維持費が想像以上に高額になることもあるため要注意です。
仮に月々のローン返済額を抑えることができても、維持費がかさんで生活費を圧迫するようでは意味がありません。
車種選びの段階から維持費も含めたトータルコストで考え、必要であればローン期間を再設定したり、車種自体を見直す判断も必要です。
中古車をローンで購入したいと考えている方には、スリークロス滋賀店の自社ローンが非常におすすめです。
スリークロス滋賀店の自社ローンは、頭金や保証人が不要なうえ、最長84回払いにも対応しているため、収入に合わせた無理のない返済が可能です。
さらに、仮審査をインターネットから簡単に申し込めるので、来店前にローンの可否を確認できて安心です。
中古車はもちろん、新車の取り扱いにも対応しており、幅広い選択肢の中から自分に合った1台を見つけることができます。
本記事では、中古車ローンにおける返済期間について詳しく解説しました。
中古車ローンの返済期間を決める際は、単に「月々の返済額が少ないから長期が良い」「早く終わらせたいから短期が良い」といった一面的な判断ではなく、自分のライフスタイルや今後の人生設計をしっかりと見据えることが重要です。
無理のない返済ができるか、将来の買い替えの予定があるか、他のローンとの兼ね合いなど、あらゆる視点から総合的に判断することが求められます。
また、返済期間は一度決めると簡単には変更できないものだからこそ、事前のシミュレーションと準備が欠かせません。
本記事を参考に、自分の生活に合った最適なローンをじっくり検討し、安心してカーライフをスタートさせましょう。