2024年2月11日

ローン審査に通らない理由とは?対策と対処法を徹底解説

家や車のような人生で大きな買い物をする際に、ローンを組む方は多いのではないでしょうか。

「ローンを組みたいけど審査に通らない」

「対処法はどうしたら良い?」

本記事では、ローン審査に通らない理由から対策と対処法まで徹底解説します。

住宅ローンやカーローンなどローンの種類によってそれぞれ説明するので、検討中の方はぜひ参考にしてください。

ローン通らない理由

ローンが通らない際に考えられる理由を紹介していきます。

安定した収入や審査基準に満たしてない

ローンが通らない理由として、安定した収入や審査基準に満たしていない理由があります。

例えば、ローンの審査基準は以下のような項目です。

  • 勤続年数
  • 勤務先の規模
  • 勤務形態
  • 年齢
  • 年収

審査は返済できるかどうかの信用問題で判断するため、勤続年数・勤務先や年収など基準を満たすことが重要です。

しかし、年収が高くても非正規雇用で毎月の収入が不安定な場合や勤続年数が短いと、審査に落ちてしまう可能性もあります。

そのため、年収が高ければ良い訳ではなく安定した収入が毎月あるのかを重視する審査が多いです。

年齢に関してもローンが通らない理由に影響していて、仮に60代の方がローンを申し込んだとしても、退職をした後に支払い能力が不十分と判断される場合があります。

信用情報に問題

ローンが通らない際に考えられるのは、信用情報に問題があることです。

クレジットカードやキャッシングの支払いに滞りが発生していた過去や、自己破産や債務整理をしたなど「信用情報機関」に登録されている情報に信用が欠如している際は、ローンを組めない可能性が高くなります。

信用情報とは、以下の通りです。

  • 返済や支払い状況
  • 利用残高
  • クレジットやローンなど信用取引の契約内容

などの取引を登録した個人情報のことです。

信用情報機関とは、契約している金融会社から登録される信用情報を提供・監理し、過剰に利用するのを防ぐなど、消費者と金融会社の信用取引を支援しています。

保証会社や金融会社は、契約する際に信用情報機関に照会をして他社や過去の利用状況を知った上で審査をします。

理由としては、滞納や延滞の履歴を確認することで今後の返済能力があるのかを判断ができるからです。

信用情報機関の保管期間は、5年〜10年間の記録が保管されるため、ローンを問題なく組むには未払いがないように管理しましょう。

借入金が多い

ローンが通らない理由の1つは、借入金が多いことです。

ローンの審査では、借入額と契約者の年収が見合っているかが重視されます。

そのため、自分の年収に対してバランスが取れていなかったり、借入額の上限まで利用している場合はローンを組めない可能性は高いです。

他にもカードローンや住宅ローン、クレジットカードのキャッシングなどの借入額を合計して返済できるかを審査します。

借入額は、以下のように定めている金融機関もあります。

  • 申込金額が500万円を超えるローンの融資金額は、前年度の年収以内まで
  • ローンを含めた無担保総借入額が、前年度の年収50%以内

などです。

実際の審査は、年収だけでなくその他の項目を含めた総合で審査されるため、借入額を低く設定していても通るわけではないです。

申込内容に不備

ローンが通らない理由の1つは、申込内容に不備があることです。

事実と相違がある内容で提出するのは審査をする上での信用を失います。

引っ越しをした後に本人確認書類の移転をしていないまま提出するなどは起こりやすいことです。

改めて書類を提出する際は、二段階で確認を行い細心の注意を払って、気を付けるようにしましょう。

年齢が対象外

ローンが通らない理由の1つは、年齢が対象外のケースです。

ローンの審査ではほとんどの場合で年齢制限があるため、65歳を超える方は長期間のローンは不可能な場合があったり、審査に不利なことがあります。

年齢は審査に申し込みする段階だけでなく、完済する際に信用があるのかを重視される傾向です。

年齢制限については金融機関によって異なりますが、以下のような記載が代表的です。

  • 申込み時満18歳以上、65歳未満(最終返済時満70歳未満)
  • 申込み時満20歳以上、満65歳以下
  • 借入時年齢18歳以上、最終償還時満80歳未満

上記の通り申込み時の年齢や返済完了時の年齢はローン会社によって変わるため、気になる金融機関などの利用条件を確認しましょう。

雇用形態の安定性が欠けている

ローンが通らない理由の1つは、雇用形態の安定性が欠けていることです。

例えばカーローンの審査では、「安定した収入が継続的にある方」と記載があります。

これに該当するのは正社員や正規雇用者のため、当てはまっていれば審査では有利に働きます。

一方、自営業をしている方や個人事業主や派遣社員、バイト・フリーターなどの非正規雇用の方は、収入が不安定と判断され審査に不利になってしまいます。

ローンの種類とハードル

ローンは、住宅ローン・カーローン・教育ローン・多目的ローン・事業者ローンなど幅広いです。

ローンを組む目的によっても難易度は変わってきます。

大前提としてどの金融機関も審査を通らなければローンを組むことができません。

そのためまずは、以下でローンごとのハードルについて解説します。

低金利の場合はハードルが高い

消費者金融や銀行などのお金を貸している企業はローンの金利を設定する際、貸した資金を最終的に回収できるのかを重視しています。

理由としては、消費者金融は銀行から借りたお金の金利、銀行は預金金利など、融資をする際に資金を調達する「コスト」が必要です。

その他にも人件費や資料の作成代などのあらゆる経費がかかるため、ローンの貸付利息を設定することで利益を出しています。

しかし、ローンを借りるすべての方が完済できると断言できないため、資金を貸し出すリスクに見合った金利を設定することが重要です。

低金利ローンの場合は金利の回収が長期間になるため、安定した方でないと回収が難しいと判断されてハードルが高くなっています。

借入金額が大きいと難易度がUPする

借入金額が大きいと難易度は高くなり、金額が大きければ大きいほど返済は長期間になります。

そのため、勤務先が規模の大きい企業や長期間同じ勤務先で安定した収入がある方に返済能力が高いと判断される傾向があるでしょう。

以下のような方は、ローンを組めない可能性があります。

  • 転職や就職したばかりで勤続年数が1年未満の方
  • 正社員ではなくパートやアルバイトの非正規雇用の方
  • 借入金額よりも年収が低い方

カーローン

カーローンとは、信用金庫や銀行などの金融機関と直接契約を行うローンで、金利が1%〜4%と低い利率であることがメリットです。

また、ローンは車の購入以外にも修理や自動車免許の取得などと幅広い分野で使用することができます。

車の所有権は返済期間中でも契約者にあるため、乗り換えや売買、カスタマイズを自由にすることが可能です。

しかし、メリットは豊富にあるものの、ローンの審査難易度が高く借入が難しくなります。

また、審査は数日〜1週間程度かかるため、時間に余裕を持って申し込むことが大切です。

金融ローンの場合は賃金業者からの上限額を定めた総量規制の対象外なため、他に総量規制に対象のローンを組んでいたとしても、借入金額に関係がない点はメリットになります。

カードローン

カードローンとは、銀行や賃金業者が提供しているローンで、汎用性が高く幅広い分野での利用が可能なことが特徴です。

もちろん上記で解説したカーローンに利用することもできます。

審査基準はローン会社によって異なりますが、一般的にはディーラーローンやカーローンに比べてハードルが低いのが特徴です。

審査もスムーズなため、急ぎで借り入れたい場合に有効な手段になります。

しかし、早く契約できる反面で金利の相場が3%〜18%と高い傾向にあるため注意が必要です。

そのため、高金利なカードローンは自動車や家電製品などの高額な商品の購入に不向きです。

解説したようにローンの種類によって、向いている向いていないの特徴があるため、利用に応じた適切なローンを選択することをおすすめします。

ローンが通らないときの対処法

「ローンの審査をしてもらったけどなぜか落ちてしまった」のように、どうすれば審査に通るようになるのか 改善策を解説します。

借金を減らす

ローンは信用が大事なため、複数の消費者金融から借入をしている状況と、1つのローンで借入しているのとでは審査への影響が大きく異なります。

また、2社以上の借入を一括でまとめ、金利を下げることが可能なおまとめローンを活用して、利息の負担を減らしながら返済することも手段としては有効です。

1年以上同じ会社で働く

安定した収入を継続できることがとくに重視されるため、審査に通らないときは正社員で1年以上働くことをおすすめします。

就職や転職をしたばかりの方は、勤続年数が1年以上経過するまで審査を待ちましょう。

ローンの利用を検討している方で転職や独立を考えている方は、審査に申し込みをして通過した後に行動することが望ましいです。

信用情報の問題がなくなってから申し込む

信用情報を確認するには、信用情報機関に情報の開示請求をすると過去の履歴がわかります。

過去に支払いの未納や滞納・延滞などの事故情報があるのかを確認することで、審査に落ちる原因の究明と対策が可能です。

確認することで未払いが発覚した場合、完済することで解消できます。

過去の事故情報が残っている場合は、一定期間を過ぎると無効になるため、時間経過を待ちましょう。

保証人を探す

保証人を立てることで、非正規雇用や年収の低さ、収入が不安定さという審査上の懸念点を補える可能性があります。

保証人を立てる理由としては、ローンを組んでいる方が返済出来なかった際に、保証人に支払ってもらうためです。

保証人は、親や配偶者、同居している親族に依頼することが大半です。

契約者だけでなく保証人にも返済能力が求められるため、年収や年齢、勤続年数などローン会社の基準を満たしている必要があります。

ローンを通すためにする5つの対策

ローン審査を通すためにするべきことを解説します。

これらのポイントを押さえて審査を有利に進めていきましょう。

勤務先情報

カードローンの審査では、勤務先が規模の大きい企業で正社員で務めている場合に非正規雇用の方より有利となります。

同じ会社で継続して長期間働いている場合は、さらに安定した収入が見込めると判断されて審査に通りやすいです。

個人事業主をしている方は、それが将来性のある事業なのかということが重要になります。

また、審査は年収が高ければ通るわけではなく、上記で説明した継続的な安定した収入です。

そのため、非正規雇用の方であっても継続的な収入があれば、審査に通る可能性はあるでしょう。

個人情報

個人情報とは、おもに「氏名」「電話番号」「生年月日」「住所」などの個人を特定可能な情報のことです。

住まいも審査対象なため、賃貸であれば月々の家賃の支払い金額によって判断されます。

一方で一軒家の住宅に長期間住んでいる場合は、生活が安定していると審査されるため有利です。

同居人がいるか、一人暮らしなのかなどの家族構成を確認されるところもあります。

信用情報

金融系ローンなどの審査では必ずといっていいほど、信用情報が確認されます。

信用情報の過去に滞納や延滞などの履歴が残っていると、信用問題が欠如していると判断される可能性があるため、日頃から注意しましょう。

また、他社の借入金額が多かったり、件数が多い場合、ローン会社からはリスクが高いと認識されます。

債務整理などの情報がある場合は、審査の通過は厳しくなります。

闇雲に申し込みしない

審査に落ちることを最初から決めつけ、複数のローン会社に申請をするケースがあります。

上記のように、複数社を短期間で応募するとかえって返済能力がないと判断されて、審査に通らなくなる原因をつくってしまいます。

そのため、複数の申し込みを検討している方は1社に絞ることです。

また、申し込み済みの方は6ヵ月以上期間を設けることで履歴が解消されるため、一定の時間を置いてからの申し込みをおすすめします。

申し込み先をしっかりと調べたうえで、比較して検討することで、審査に通る可能性は上がるでしょう。

正確な情報で提出する

ローンを通すためにする5つの対策の5つ目は、正確な情報で提出することです。

内容に不備がある場合は再提出になったり、審査を通過するまでに長く時間がかかったりする場合があります。

あらかじめ住所や氏名など必要な書類を準備することで、記載ミスを減らすことが可能です。

まとめ

本記事では、ローン審査に通らない理由から対策と対処法まで徹底解説しました。

最後におさらいをしましょう。

  • ローンが通らない際に考えられる理由は、安定した収入が毎月あるのかを重視する審査が多い傾向なため、勤続年数・勤務先や年収など基準を満たすことが重要です。
  • 低金利の場合はハードルが高い傾向にあります。

理由としては、消費者金融や銀行などのお金を貸している企業はローンの金利を設定する際、貸した資金を最終的に回収できるのかを重視しているためです。

  • ローンが通らない対処法はローンが通らない際に考えられる理由から、安定した収入を継続できることがとくに重視されるため、審査に通らないときは正社員で1年以上働くことをおすすめします。
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