2024年5月15日
車のローンの金利は、わずか1%違うだけでも数万円の利息差が生じます。
そのため、「一括返済の方がお得かもしれない」と考える方も多いでしょう。
実際に車のローンは一括返済するとお得なのでしょうか。
この記事では、車のローンの一括返済についてや一括返済のメリット・デメリット、注意点などについて詳しく解説します。
目次
まずは、車のローンにおける一括返済について詳しくみていきましょう。
一括返済とは、車のローンの残債を一度にすべて返済することを指します。
通常、ローンは数年間にわたって分割払いで返済していくものです。
しかし、一括返済によって残りの返済期間を待たずに全額を清算することで、金利負担を大幅に削減することが可能です。
たとえば、200万円のローンを金利3%で借りている場合、5年間で総額約215万円を返済する必要があります。
しかし、一括返済をすることで、利息の負担を抑え総返済額を減らすことが可能です。
資金に余裕がある場合や将来の支出を抑えたい場合には、一括返済を検討してみると良いでしょう。
一部繰上返済は、ローンの残金の一部を先に返済する方法です。
返済方式としては、月々の返済金額を減らす「返済額減額方式」と、返済期間を短くする「期間短縮方式」のいずれかを選ぶことができます。
どちらの方式を選ぶかは、現在の経済状況や将来の返済計画に合わせて決定すると良いでしょう。
ただし、ローン会社によっては手数料が発生する場合があります。
そのため、一部繰上返済を行う際は、事前に手数料の有無や金額を確認しておくようにしましょう。
車のローン返済は、単に総返済額を抑えるといったメリットだけではありません。
では、車のローンの一括返済には一体どのようなメリットや特徴があるのでしょうか。
ここでは、車のローンの一括返済のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
車のローンの一括返済のメリットは主に以下の4つが挙げられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
カーローンの返済中は、車の所有権はディーラーやローン会社、中古車販売店にあるのが一般的であるため、自由に車の売却ができません。
しかし、一括返済をすれば、所有権を自分名義に変更でき、車の売却なども自由に行えます。
車を担保に他のローンを組むことも可能になるため、所有権が自分になることは資産管理上重要なポイントといえるでしょう。
少しでも早く自分名義にしたい場合は、一括返済は大きなメリットです。
一括返済で、車のローンを早く完済することで、信用が上がり他のローンも組みやすいです。
ローンを利用する際には、信用情報機関に返済履歴が記録され、これらを元に金融機関やローン会社は債務者の返済能力を評価します。
そして、一括返済で返済履歴が記録されると、返済能力が高いと見なされて信用力が向上します。
車以外に住宅ローンや教育ローンの申請を考えている場合、一括返済をすることでこれらの審査が通りやすくなるメリットがあるでしょう。
ローンで車を購入すると、基本的に利息が発生します。
これは、金利が年利で数%に設定されているためです。
借入額や返済期間に応じて利息が計算されるため、長期のローンでは支払総額が元の車両価格よりも多くなります。
しかし、一括返済することで残債分の利息を減額できるため、総返済額を大幅に節約が可能です。
一括返済を行うことで、返済ストレスから解放されます。
借入額によって大きく異なりますが、車をローンで購入すると、数年間は毎月数万円〜数十万円の出費が続くでしょう。
借入金額が少ない場合でも、返済に伴う精神的な負担を感じる方も少なくありません。
さらに、住宅ローンなど複数のローンを抱えている場合は、なおさら大きな負担となるでしょう。
しかし、一括返済をすることで、返済ストレスから解放され、気持ちにゆとりのある生活を送ることができるでしょう。
一括返済にはさまざまなメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
ここでは、車のローンの一括返済における代表的なデメリットをみていきましょう。
一括返済や一部繰上返済を行う際には、返済手数料がかかる場合があります。
手数料の金額や条件はローン会社や金融機関によって異なりますが、数千円から数万円程度が相場です。
たとえば、横浜銀行のカーローン手数料は以下のとおりです。
一括返済の手数料 | 3,300円 |
一部繰上返済の手数料 | 5,500円 |
インターネットバンキングでの手続きは無料ですが、銀行窓口や電話での手続きの場合には手数料がかかります。
ローン会社や金融機関によっては、さらに高額な手数料が設定されていることもあるため、事前に確認しましょう。
一括返済できるローンは主に以下の3つの種類があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
銀行系カーローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するカーローンで、金利が低く、月々の負担を軽減できる点が大きなメリットです。
たとえば、金利1.5%の銀行系カーローンで300万円を5年間借りた場合、利息負担は約11万円に抑えられます。
また、銀行系カーローンでは、車の所有権を最初から得られるため、車を手放す際もスムーズです。
ただし、一部には完済しなければ売却できないローンもあるため、契約内容を事前に確認しておくことが重要です。
さらに、銀行系カーローンは審査が厳しいとされています。
特に、審査基準は銀行ごとに異なり、年収や勤務状況などの条件が細かく審査されるため、通過するハードルが高いです。
ディーラーローンとは、ディーラーが信販会社と提携して行うカーローンです。
車の購入手続きの際に申し込める手軽さや、本体価格やオプション代の値下げが期待できる点がメリットです。
さらに、銀行系カーローンと比較しても審査が緩めであるため、銀行系カーローンの審査に通らなかった方でもディーラーローンなら審査に通る可能性があります。
特に、自営業者の方やアルバイト・パートで収入が不安定な方でも、ディーラー側が提示する条件をクリアすればローン審査に通過できるケースが多いです。
ただし、金利相場は高めで、完済するまで車の所有権を得られない点は注意しなければいけません。
自社ローンとは、中古車販売店と直接契約を結ぶローンです。
これは、金融機関からの借り入れではないため、金利が発生しないのが特徴です。
また、車の販売店が独自に分割払いの契約を行うため、審査が比較的緩くなっています。
そのため、収入が低い方や他のローン審査に通らなかった方でも、審査に通る可能性が高いです。
ただし、利息の代わりとなる手数料や保証料が加算されるため、総額は高くなります。
たとえば、販売価格100万円の車を自社ローンで購入する場合、保証料や手数料が上乗せされて支払総額が120万円以上になることも少なくありません。
そのため、事前に総額がいくらになるのかを把握してから利用することが重要です。
スリークロス滋賀店の自社ローンでは、返済期間が最大で84回払いまで可能です。
そのため、返済スケジュールを立てやすく、経済的な負担を感じることなく車を手に入れることができます。
また、保証人や頭金が不要なため、気軽に車を購入することも可能です。
中古車だけではなく新車も取り扱っているため、自社ローンをご検討の方は一度スリークロス滋賀店までお問い合わせ下さい。
問い合わせはこちら車のローンの一括返済は、いつでもできるわけではありません。
ここでは、車のローンの一括返済ができる場合とできない場合について詳しくみていきましょう。
基本的にほとんどの車のローンは一括返済が可能です。
契約内容によって手続きの方法や利息の計算方法が異なるものの、原則としていつでも一括返済ができる仕組みになっています。
一括返済を行う際は、まずローン会社やディーラーに残債額と手続き方法を確認し、返済日を決定する必要があります。
一括返済の日にちによって利息が変わるため、事前に確認した上で返済を行うことが重要です。
契約内容や業者によっては一括返済ができない場合もあります。
一般的な銀行系ローンや信販会社のローンでは、一括返済できないケースはあまり考えられません。
しかし、中古車販売店が独自で設けた自社ローンでは一括返済が制限されている可能性もあります。
また、一部のローン契約では「途中解約料」や「違約金」として手数料が発生する場合もあります。
一括返済を検討する際には、必ず利用しているローン会社や販売店に確認を取りましょう。
車のローンを一括返済する場合、正しい方法や手順を理解しておくことでスムーズに行えます。
ここでは、車のローンを一括返済する方法と手順についてみていきましょう。
手順は以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
まずは、ローンの残高がいくらなのか確認する必要があります。
ローンの残高を確認するためには以下の3つの方法があります。
それぞれ解説していきます。
インターネット照会を提供しているローン会社の場合、利用者向けページにログインすればローンの残高を確認できます。
ログインにはパスワードが必要になるため、事前に準備しておくと手続きがスムーズです。
ローン会社によって異なりますが、利用者向けページではローンの残高だけではなく次回の返済予定日を確認できることが多いです。
利用者向けページへのログイン情報がわからない場合は、ローン会社の問い合わせフォームを利用してみましょう。
支払い一覧表は、契約内容や各回の支払い金額、支払い後の残高などが記載されている書類です。
支払い一覧表を確認することで、ローンの完済までのスケジュールを確認できます。
支払い一覧表はローンを組んだ後に自宅に送付されるのが一般的ですが、ローン会社によっては利用者向けページで確認する場合もあります。
ローン利用者本人であれば、ローン会社のコールセンターや窓口に電話することで残高を確認できます。
本人確認のために生年月日などの個人情報を聞かれることがあるので、必要な情報を事前に揃えておくと手続きを進めやすくなります。
なお、コールセンターの営業時間や連絡先はローン会社ごとに異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておきましょう。
ローンの残高が確認できれば、一括返済を申し込んで支払いましょう。
一括返済の申し込み方法はローン会社によって異なります。
また、ネットで申し込みをすると手数料がお得になるケースもあるため、最もメリットの大きい方法を確認しておきましょう。
さらに、インターネットバンキングや振込での支払いに対応している銀行もあるため、自分の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
ディーラーローンの場合は、口座振込での入金が可能なケースもあります。
担当のディーラーと事前にやり取りをして、支払い方法を確認しておくとスムーズです。
一括返済でローンが完済したら、車の名義を自分自身に変更する必要があります。
名義変更の手続きには、以下の必要書類とともに陸運局または軽自動車検査協会(軽自動車の場合)へ申請します。
なお、名義変更の申請は、申請者本人が陸運局の窓口へ出向く必要があります。
代理人に依頼する場合は委任状が必要なので、事前に必要書類を揃えてから手続きを行いましょう。
車のローンを一括返済する際は、以下の3つの点に注意しましょう。
それぞれの注意点について詳しく解説します。
車のローンの一括返済は、ローンの種類によっては高額な手数料が発生する場合があります。
特にディーラー系のカーローンでは一括返済手数料がかかるケースが多く、金額はローン会社によって異なります。
一方、銀行系のカーローンでは一括返済手数料がかからない場合が多く、かかる場合でも数千円程度が相場です。
そのため、手数料の有無や具体的な金額については、各ローン会社に一度問い合わせて確認してみましょう。
ローンを前倒しで返済するには、一括返済だけでなく一部前倒し返済(繰上げ返済)もあります、
しかし、カーローンでは一括返済しか認められていない場合がほとんどです。
まとまったお金が用意できない場合は、一部前倒し返済を検討するのが難しいため、事前に確認しておきましょう。
ローン会社が所有権の解除に同意しても、名義変更の手続きを行わなければ車検証上の所有者はローン会社のままです。
必要書類を持って陸運支局や軽自動車検査協会に行き、所有者を変更する「移転登録」という手続きを行いましょう。
手続きを終えて自分名義の車検証を受け取れば所有権解除は完了です。
なお、所有者が販売店の場合は、手続きを代行してくれることも多いです。
銀行系ローンの場合は、車の所有権は一般的に契約者本人にあるため、名義変更の必要はありません。
ただし、完済前に必ず所有者の名義を車検証などで確認しておきましょう。
車のローンの一括返済を行うことで、返済する総額を減らすことができたり、早く車の所有権が自分になったりなど多くのメリットがあります。
一方で、デメリットとして一括返済手数料がかかることも覚えておくべきです。
特にディーラーローンでは手数料が高額になる傾向があり、中古車販売店が独自で設けた自社ローンでは一括返済が制限されている可能性もあります。
そのため、事前に一括返済が可能かどうか、そして手数料がいくらぐらいなのかを確認しておくことが重要です。
そして、この記事で解説した一括返済の方法や手順、注意点を踏まえて、慎重に返済計画を立てましょう。
無理のない範囲で一括返済を行い、利息の負担を軽減しながら素敵なカーライフを楽しんでください。