2024年1月25日
自動車ローンを利用して車を購入しようと考えている方々にとって、審査が通るかどうかは大きな不安要素なのではないでしょうか。
ローンの審査に通らなければ、車の購入計画を見直す必要があります。
この記事では、自動車ローンの審査基準について詳しく解説します。
さらに、自動車ローンの種類や申し込み手順についても紹介しているので、ローンで車の購入を検討している方は参考にしてください。
目次
自動車ローンには、本審査と仮審査の2つの審査があります。
本審査は実際にローンを組む際の審査ですが、仮審査は必ず受ける必要がない審査です。
ここでは、それぞれの審査について詳しく解説します。
本審査は、借り手の年収や勤務情報、信用情報機関に登録された個人の信用記録などを元にローンが組めるかどうかを判断します。
金利の低いローンでは、審査期間が1〜2週間と長めに設定されていることが多いです。
また、勤務先への在籍確認も行われるため、正確な情報の提供が求められます。
本審査を通過すると、借入金額や金利が決定されます。
しかし、信用情報に問題がある場合は、審査の通過が難しくなるので注意しましょう。
仮審査は、本審査の前に行われる任意の審査で、「事前審査」ともよばれます。
この審査の目的は、年収や勤続年数、職業などの情報を基に、希望する借入金額が条件と適合しているかを確認することです。
仮審査は本審査に比べて審査期間が短く、その日のうちに結果を得ることも可能です。
審査には年収や職業、借入希望額、借入目的、現在の借入状況などがありますが、会社によって必要な情報は異なります。
また、仮審査では信用情報機関への照会も会社次第ですが、虚偽の申告は本審査で明らかになるため正しい申告が重要です。
自動車ローンはどのような審査基準が設けられているのでしょうか。
実は、自動車ローンの審査基準は公表されていませんが、主に以下の6つが判断基準となっている場合が多いです。
それぞれ詳しく解説します。
自動車ローンの申し込みには年齢制限が設けられていることが多いです。
しかし、金融機関や信販会社によって制限されている条件が異なります。
たとえば、申し込み段階で「満20歳以上、満65歳以下」または「満18歳以上、65歳未満」などの条件が設けられています。
さらに、申込者が利用上限年齢に近い場合は、長期間のローン契約が難しいです。
また、20歳以下の方の利用可否や、最終返済時の年齢上限もローンごとに異なります。
そのため、申し込む前にそれぞれのローンの条件を確認することが重要です。
自動車ローンの審査では、雇用形態が重要な判断基準となります。
正社員や公務員といった安定した収入源を持つ職種は審査で有利に働くことが多いです。
一方、アルバイトや派遣社員などの不安定な収入を持つ職種は不利になることがあります。
しかし、同じ職場での長期勤務が証明されれば、審査においてさらに評価されることもあるでしょう。
また、審査中の勤務先の在籍確認においては、虚偽の申告を避けることが重要です。
自動車ローンの審査では、申込者の年収も重要な基準です。
毎月の収入がローン返済の基本となるため、収入が高いほど審査に通る可能性が高まるといわれています。
また、審査では申告された収入が継続的に得られるかどうかも重要な判断材料です。
これは、勤続年数や雇用形態と密接に関連しており、収入の安定性が審査の重要な判断基準となります。
職種や年収と合わせて重要視されるのが勤続年数です。
勤続年数は収入の安定性を判断する上で重要な指標となります。
勤続年数の基準は金融機関によって異なっており、「勤続年数が最低1年以上」といった条件を設けているところも多いです。
勤続年数が長ければ長いほど収入の安定性があるとみなされ、審査に有利に働くでしょう。
自動車ローンの審査において、過去の借入状況は重要な判断基準の1つです。
他の金融機関で多額の借入れがある場合、審査において不利に働くことが多いです。
金融機関は信用情報機関に加盟しており、申込者の他社での借入状況を確認することができます。
複数の金融機関からの借入れがある人は、審査に影響を与えるため、注意が必要です。
ローン審査において極めて重要なのが信用情報です。
信用情報は、過去のローン返済履歴や借入情報が含まれており、信用情報機関によって記録され加盟する金融機関に公開されています。
信用情報機関には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(個信センター)があります。
信用情報は、ローン審査において申込者の信用度を判断する上で非常に重要です。
自動車ローンの審査に申し込みをしたものの、通らない場合はそのような原因があるのでしょうか。
ここでは、自動車ローンの審査が通らない原因とその対策について詳しく解説します。
自動車ローンで審査が通らない場合、主に以下の4つの原因が考えられます。
それぞれみていきましょう。
自動車ローンの審査が通らない原因として、ローンの借入金額が高いことが挙げられます。
一般的に、年収の30%程度が借入可能額の目安です。
審査では、年収に対する借入額の割合や他のローンやクレジットカードの総借入額が返済可能かどうかが評価されます。
既に他のローンやキャッシングで借入れがある場合は、総借入額が30%を超えないよう注意が必要です。
自動車ローンの審査では、収入の安定性が大きな影響を及ぼします。
たとえ一定の年収があっても、雇用形態や勤続年数が不安定と判断されると審査に不利になることが多いです。
自営業者や個人事業主、フリーター、勤続年数が短い方、退職後に審査を申し込む方は、審査の通過が難しい場合があります。
信用情報に問題がある場合、自動車ローンの審査が不利になります。
自己破産やローンの延滞記録などは、信用情報に5年〜10年程度残り続けるため、審査に悪影響を及ぼすでしょう。
しかし、記録が消滅した後は審査への影響はなくなります。信用情報の状況を確認したい場合は、本人に限り情報の開示請求が可能です。
そのため、気になる方や不安がある場合は開示請求を検討すると良いでしょう。
ローン申込時の虚偽申告は、信用情報に問題がなくても審査が通りません。
虚偽申告をすると信用できないとみなされ、審査に通る可能性が低くなるからです。
また、記入ミスも虚偽申告と見なされることがあるため、注意が必要です。
年収、職業、住所、生年月日などの情報は正確に記入しましょう。
自動車ローンで審査が通らないときは、以下の6つの対策を講じることで、審査が通りやすくなります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
本審査の前に仮審査を申し込み、年収や勤続年数を基に借入額が適切かどうかを判断しましょう。
インターネットから気軽に申し込め、結果も比較的速く得られるため、審査通過の可能性を予め確認するのに最適です。
仮審査が通らなければ、本審査でも通る可能性は、極めて低くなります。
頭金を準備することは、自動車ローンの審査において有利に働きます。
頭金を支払うことでローンの必要額が減少し、返済能力が高いと判断されやすいです。
そのため、ローン申込前にある程度の頭金として用意しておく良いでしょう。
他社からのローンやキャッシングがある場合、先に完済することで審査が通りやすくなります。
また、利用していない借入枠も利用可能であるだけで、審査上不利になるため使わない借入枠は解約しましょう。
これにより、返済能力が高まると判断され、審査の通過率が上がります。
転職を控えることは、自動車ローンの審査において有利です。
「安定した職業や勤務先にいるか」という点は審査の重要なポイントになります。
そのため、ローンの申し込みを考えている場合は、転職を控え、現在の職場で在職中である方が通りやすい場合が多いです。
自動車ローンは、基本的に保証人の用意する必要はありません。
ただし、学生や新社会人など特定の状況では保証人を用意することでローン申し込みが可能になることがあります。
保証人が必要かどうかは、銀行やローン会社によって異なるため確認してみましょう。
保証人を用意することで、審査の通過率を高めることもできます。
ローンの審査の難易度は、借入先の金融機関によって異なります。
そのため、審査に不安がある場合、審査基準が比較的緩いとされるローン会社を選ぶことが重要です。
たとえば、銀行ローンとディーラーローンを比較した場合、ディーラーローンの方が審査に通りやすい傾向にあります。
金利を低く抑えたいなら銀行ローンが適していますが、審査の通過率を優先するならディーラーローンを選びましょう。
自動車ローンは大きく分けて以下の3つの種類があります。
それぞれの特徴やメリット、デメリットが異なるため、どの自動車ローンが適しているのか判断しましょう。
ディーラーローンは、車ディーラーの提携信販会社を通じて契約される自動車ローンです。
金利は4%〜8%と少々高めですが、審査が比較的柔軟で審査結果が出るまで早いことが特徴です。
しかし、ローン完済まで車の所有権がディーラーにあるため、売却や乗り換えが制限される点がデメリットになります。
銀行ローンは、金融機関によって提供される自動車ローンで、都市銀行やJA、信用金庫などが対応しています。
金利相場が1%〜4%と低く、ローンの用途も車購入に限らず車検や修理、免許取得にも利用可能です。
返済期間中の車の所有権は契約者にあり、カスタマイズや乗り換えも可能です。
しかし、審査はディーラーローンより厳しく、審査期間も数日から1週間程度と長いため、余裕を持って申し込む必要があります。
自社ローンは、中古車販売店が提供する分割払いの仕組みで、金利がかからないのが特徴です。
審査では信用情報の照会を行わない場合が多く、金融事故や債務整理の履歴がある方でも利用可能な場合があります。
また、主な対象は中古車ですが、店舗によっては新車購入にも利用可能です。
しかし、保証金や手数料が加算されることや、相場より高い販売価格が設定されている場合もあるので注意しましょう。
ここでは、ローンで車を購入する際の手順と流れを解説します。手順と流れは以下のとおりです。
それぞれみていきましょう。
貯蓄金額や月々の返済能力を基に購入予算を設定し、乗車定員や収納などのポイントを考慮しながら、予算内で購入可能な車種を選びます。
希望する車を決定したら、ディーラーや販売店に見積もりを依頼します。
ローンでの支払い希望を伝え、諸費用を含めた総購入代金を確認しましょう。
見積もり後、ローンで支払いを決定し、銀行ローンかディーラーローン、もしくは自社ローンかを選びます。
ローンの種類によって金利や条件が異なる点に注意しましょう。
銀行系マイカーローンの場合は銀行で、ディーラーローンの場合は販売店で仮審査または本審査の申し込みを行います。
仮審査はネットでも申し込めるため、書類提出が不要な場合が多いです。
借入額や返済期間を決め、運転免許証や見積書、収入証明書など必要書類を用意して申し込みましょう。
審査に数日から2週間程度かかることもあります。
ローンの審査が通れば、指定の口座に振り込まれるので、支払います。
返済開始日は契約内容により異なりますが、銀行系では通常翌月から引き落としとなります。
毎月の返済は安定して行うことが大切です。
自動車ローンは、一体どのような人におすすめなのでしょうか。ここでは、自動車ローンがおすすめな人とそうでない人について紹介します。
自動車ローンがおすすめな人は、以下のような人です。
それぞれみていきましょう。
年収が200万円以上の人は、ローンの返済に必要な定期的な収入があるとみなされます。
つまり、毎月のローン返済が生活に大きな負担とならず、経済的な安定を保ちながら車を所有することが可能です。
定期的に安定した収入があることは、金融機関にとっても信用性が高いと判断されるため、ローンの通過率が高くなります。
一台の車を長く乗りたい人にとって自動車ローンは非常におすすめです。
ローンを利用すれば、高価な新車でも初期費用を抑えて購入できます。
また長期間使うことで、支払った価格に見合うだけの利用価値を得られるでしょう。
自動車ローンがおすすめではない人については、以下のような人です。
フリーランスや契約社員など、収入が不安定な人はローンの返済が難しくなるリスクが高いです。
そのため、金融機関からのローンの承認を受けるのも困難になります。
また、予期せぬ収入減により返済が滞ると信用情報に悪影響を及ぼす可能性もあるため、あまりおすすめできません。
また、車を頻繁に使わない、または短期間で車を乗り換えることが多い人にとっても、ローンでの車購入はおすすめできません。
購入にかかるコストに見合うだけの価値を得ることが難しく、維持費用も無駄になる可能性があります。
車の使用頻度が低い人は、レンタルやカーシェアリングの方が費用対効果が高い選択となるでしょう。
自動車ローンには本審査や仮審査、さらにディーラーローン、銀行ローン、自社ローンといった多様な種類があります。
審査への不安がある場合は、まず仮審査を試したり、審査基準が低めのローンを選んだりすると良いでしょう。
また、審査の通過率を高めるために、今回紹介したような対策を活用して、自動車ローンの審査通過を目指してください。