2024年2月29日
中古車を購入したいと思っていても、中古車はローンが組めないからと諦めている方もいるかもしれません。
しかし、中古車の購入でもローンを組むことが可能です。
そこで本記事では、中古車のローンの組み方や上限金額などを解説します。
中古車購入でローンを組みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、中古車をローンで購入する際の平均返済期間や一括購入とどちらがおすすめか解説します。
新車では購入できない車種でも、中古車であれば手が届くということもあるでしょう。
ローンを組めると、より気軽に購入ができます。
しかし、中古車の購入だからローンは利用できないと諦めている方もいるかもしれません。
ローン活用は新車のイメージが強いですが、中古車でもローンで購入することが可能です。
中古車ローンの平均返済期間は、3年〜5年が一般的です。
返済期間は車に飽きたり、車が老朽化して乗れなくなってしまったりすることを見越して決められています。
ローン完済と同時に買い換えれば、手続きもスムーズです。
車の状態や走行距離などによりますが、乗っていた車を下取りに出し、その費用を新しい車の頭金に充てることもできます。
車を購入する際に、借金をしたくないという理由でローンを組まない方もいます。
一方で、余裕を持って手元に資金を置いておきたいという考えでローンを組む方もいるでしょう。
一括購入とローン購入ではどちらがよいのか、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
一括購入のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
支払総額が少ない手間がかからないいつでも売却や廃車が可能 | 手持ちの資金が一気に減る購入時の割引きが少ない可能性がある購入できるようになるまで時間がかかることもある |
一括購入は金利がかからないため、支払総額が少ないのが大きなメリットです。
月々支払うのは、メンテンナンス費用や保険料だけであるため、家計管理がしやすいといえるでしょう。
また、ローン手続きが不要であるため、手続きがスムーズにいく上に、所有権は最初から自分にあるため、いつでも自由に売却や廃車ができます。
一方で、手持ちの資金が一気になくなってしまうことがデメリットです。
車検費用や税金、保険料なども支払わなければならないため、購入金額に余裕を持たせておく必要があります。
また、ローンを組むと割引きなどを受けられることも多いですが、一括活購入の場合は割引きなどのサービスは受けられない可能性があります。
資金状況によっては購入できるようになるまでに長い期間を要することもあるでしょう。
ローン購入のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
手持ちの資金が一気に減ることはない自分の好きなタイミングで購入できる | ローンを完済するまで所有者が自分にならないことがある支払い総額が多くなる |
ローンを組んで購入すれば、一括購入のように手持ちの資金が一気に減ることはありません。
また、一括購入する場合は希望する車を一括購入できるほど、資産に余裕ができるのを待たなければなりませんが、ローン購入であれば自分の好きなタイミングで購入できます。
たとえば、自分好みの車を見つけたタイミングで購入できるでしょう。
一方、ローンの種類によっては、ローンを返済するまで所有権が自分にないことがあります。
所有権を持っていなければ自由に売却や廃車を行うことはできません。
また、ローンの種類によって金利は異なります。
金利の利率、支払いの回数によって最終的な支払い金額が異なるため、最終的にどれくらいの費用がかかるかイメージしておくと良いでしょう。
自動車ローンは大きく分けて「ディーラーローン」「銀行系ローン」「自社ローン」の3種類があります。
ここでは、それぞれのローンの特徴について解説します。
ディーラーローンは中古車を購入するタイミングで手続き可能な点や銀行系ローンに
比べるとローン審査が通りやすいのがメリットです。
一方で、他のローンと比較して金利が高く、支払総額が多くなってしまいます。
また、ローンを完済するまで所有権がディーラーにあるため、事故に遭って廃車にしたくなったり、売却したくなったりしても、残りのローンを一括返済しなければできません。
ディーラーローンには、「フルローン」と「残価設定型ローン」の2種類があります。
フルローンとは、中古車の購入費用全額をローンで賄う方法です。
一方、残価設定型ローンは通称残クレと呼ばれ、あらかじめ下取り価格を決めて、車両価格から下取り価格を据え置いた額を分割返済していく方法です。
残価設定型ローンの方が、フルローンよりも月々の支払額が少なくなります。
銀行系ローンはディーラーローンと比べると、金利が低いのが大きなメリットです。
また、基本的に最初から所有権は自分にあるため、いつでも自由に売却や廃車が行えます。
ただし、契約内容によっては異なることもあるため、あらかじめきちんと確認しましょう。
Webで申し込みを完結できる銀行も増えており、銀行に足を運ばなくていい分、スムーズかつ簡単に申し込みが可能です。
車種が決まっていなくても、Web上で仮審査ができるため、かかる金額の見当をつけやすいでしょう。
ただし、ディーラーローンに比べてローン審査が厳しいのがデメリットです。
自社ローンとは、販売店が独自に提供しているローンサービスです。
自社ローンは他のローンに比べて審査に通りやすいのが大きなメリットです。
また、中古車購入と同時に手続きができるため、手続きがスムーズに進むでしょう。
主婦の方や学生の方、高齢者の方でも保証人を立てれば、ローン審査に通る可能性が高く、登録諸費用を含めて借入ができるなど柔軟に対応してくれます。
また、金融機関を介さないため、金利がかからないため、費用を大幅に抑える事ができます。
ローン審査が通るか心配な方は、自社ローンを検討してみましょう。
お問い合わせはこちら自動車ローンは複数あるため、自分に合ったローンを選ぶことが大切です。
ここでは、自動車ローンの選び方について解説します。
低予算での購入を希望している場合は、金利で選びましょう。
複数のローンで返済シミュレーションを行い、総支払額を比較して決めるのがおすすめです。
また、固定金利と変動金利どちらを適用しているか確認することも覚えておきましょう。
どのローンにも必ず審査はありますが、審査基準はそれぞれ異なります。
ローン審査に通るか心配な方は、比較的ローン審査の基準が緩いローンを選ぶのがおすすめです。
ディーラーローンや自社ローンは、比較的ローン審査基準が緩いといわれています。
自動車ローンを組む際には、金利以外に保証料を取るところもあります。
保証料とは保証会社に支払う費用で、基本的には借入額の1%が保証額です。
低金利だと思って申し込んだとしても、結果的に支払総額が高くなってしまうことも十分に考えられるでしょう。
そうならないためにも、保証料の有無をきちんと確認しましょう。
繰り上げ返済とは、返済期間を前倒しにして支払うことです。
ローンは金利に伴い利息が発生し、返済期間が長期間にわたるほど利息が大きくなっていきます。
お金に余裕があるタイミングで繰り上げ返済を行うことで、支払総額を軽減させることが可能です。
自動車ローンには、繰り上げ返済できるローンとできないローンがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
また、繰り上げ返済ができる場合でも、手数料や回数、期間などに制限が設けられているケースもあるためご注意ください。
忙しくて店舗へ足を運ぶ時間がない方や、早く購入したい方は、手続きの利便性で選ぶのがおすすめです。
たとえば、車の購入と同時にローン手続きを進められると、手続きがスムーズに進み、Web上で手続きを完了させられると、わざわざ店舗へ足を運ぶ手間が省けます。
さらに、Web申し込みで金利が優遇されるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
自動車ローンには上限額がありますが、金融機関やローンの種類によってさまざまです。
たとえば、銀行系ローンの場合、主要な自動車ローンの上限額は以下のとおりです。
銀行系ローン | |
JAバンク「マイカーローン」 | 1,000万円 |
りそな銀行「りそなマイカーローン」 | 500万円 |
三井住友銀行「マイカーローン」 | 300万円 |
三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」 | 1,000万円 |
自動車ローンの上限額は1,000万円に設定しているところが多い傾向にありますが、すべてのローンの上限額が1,000万円なわけではありません。
購入したい車よりも借入金額の上限が低いことも考えられるため、借入限度額もあらかじめ確認しておくのが大切です。
ここでは、代表的な自動車ローンの組み方と流れについて解説します。
自動車ローンを申し込む場合は、頭金と借入額を明確にしておきましょう。
まずは車体本体の価格だけでなく、オプションや手数料なども含めた総購入額を把握する必要があります。
総購入額を知った上で、用意する頭金や借入する金額を判断すると良いでしょう。
頭金は多ければ多いほど、月々の支払額を抑えることができます。
しかし、ある程度まとまった金額が必要になるため、用意できない場合は頭金不要のローン会社を探しましょう。
頭金や借入額を決めたら、ローンの年数と月々の返済額を決定しましょう。
ローンの年数は、月々どのくらいの金額を返済に充てられるかを考慮して決めましょう。
たとえば、ローンの年数が長ければ長いほど利息が大きくなるため、支払総額が増えます。
しかし、ローンの年数が長い方が月々の返済額は低くなるため、負担を軽減できます。
収入の増減によって、支払いが厳しい月がある場合には特に注意しましょう。
ローンにはいくつかの種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
また、金利が少し異なるだけでも支払総額が大きく変動するため、慎重に選ぶことが大切です。
多くのローンでは、金利が「〇〜〇%」と設定されており、審査が完了しなければどの金利が適用されるか分かりません。
返済シミュレーションをする際には、上限と下限のどちらも調べておく必要があります。
また、金利には借入時点の金利が契約満了まで継続する固定金利と、景気動向によって金利が変動する変動金利があるため、どちらにするべきか迷った場合には契約前に相談してみましょう。
返済方法は、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
元利均等返済とは、毎月の返済額は変わらず、元金と割合の利息が変わる返済方法です。
毎月の返済額が変動しないため、家計管理がしやすいというメリットがあります。
一方、元金均等返済は、元金そのものを返済期間で割って残高に応じて利息を算出する返済方法です。
返済当初の返済額が多い代わりに、残高に応じて利息が発生するため、支払総額は元利均等返済よりも少なくなります。
自動車ローンは元利均等返済のみを採用していることが多い傾向にありますが、他の選択肢があり場合は自分に合った方を選びましょう。
ここでは、中古車をローンで購入する際の注意点について解説します。
中古車をローンで購入する際は、車両本体の価格だけでなく、維持費や諸経費も考慮しなければなりません。
たとえば、毎月のガソリン代や駐車場代、保険料、2年おきの車検や定期点検、消耗品の交換などのメンテナンス代などがあげられます。
税金は毎年まとまったお金がかかり、2年おきの車検でもまとまったお金が必要です。
ローンを組む際は月々の返済だけでなく、これらの定期的にかかる費用も念頭に入れて、余裕の返済プランを立てましょう。
自動車ローンは手持ちの資金がなくとも購入できるのがメリットである一方で、使い道を良く考えずに購入してしまうと失敗のリスクも高まります。
たとえば、「通勤に使用するため、燃費の良さを重視したい」「家族5人で乗る用に大きめの車が欲しい」など、使い道によって希望する車が変わってきます。
使い道を明確に決めて車を選ぶと、購入後の失敗のリスクを軽減できるでしょう。
自動車ローンはどの種類でも返済期間を変更することはできません。
返済期間を伸ばすには、新たに別のローンを組むしか方法がないのです。
そのため、ローンを組む際には、将来のライフプランも念頭に入れて返済計画を立てる必要があります。
自動車ローンは、返済期間を長くすれば月々の返済を抑えられるというメリットがあります。
しかし、返済期間は長くなればなるほど、利息が膨らみ、総返済額は増えることに注意しなければなりません。
返済期間は総支払額を考慮すると、できるだけ短く設定した方が良いでしょう。
ローンを借りる先によって金利、手続きにかかる時間、保証料の有無などさまざまな違いがあります。
中古車を購入する店舗で紹介されるディーラーローンを選んでしまいがちですが、違いを比較して自分に合ったローン会社を選びましょう。
銀行の自動車ローンはディーラーローンと比べると金利が低く、所有権が自分にあるのがメリットです。
ただし、ローン審査はディーラーよりも厳しい傾向にあります。
金利の低さを重視する場合は、銀行の自動車ローンがおすすめです。
ディーラーローンは銀行の自動車ローンに比べると金利は高いですが、ローン審査が通りやすいのが特徴です。
ただし、車の所有権はローンを完済するまでディーラーにあるため、売却や廃車が自由に行えません。
そのようなことからディーラーローンを選択する場合は、より慎重な運転が必要です。
返済プランによっては、自動車ローンの返済が家計の大きな負担になることもあります。
総返済額が抑えられるに越したことはありませんが、無理な返済プランで月々の支払いが滞ってしまっては大変です。
借入金額、返済期間、金利などを慎重に選び、余裕を持った返済プランでローンを組みましょう。
自動車ローンは新車購入時に利用できるイメージが強いかもしれませんが、中古車でも利用できます。
自動車ローンには複数の種類があるため、それぞれのメリットやデメリットを把握して選ばなければなりません。
また、月々の返済が家計を圧迫することのないように、返済計画は余裕を持って立てましょう。