2024年2月29日

中古車ローンの金利を安く抑える方法!相場やローンを組む際の注意点も!

中古車を購入する際に、ローンを組んで購入する方も多いのではないでしょうか。

ローンを組んで車を購入するときに、注意したいのが「金利」です。

ローンで購入すると金利が発生するため、支払う総額が大きく変わってしまうこともあります。

この記事では、中古車ローンの金利を安く抑える方法や金利の相場、ローンを組む際の注意点について詳しく解説します。

ローンを組んで中古車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

中古車ローンの金利の相場ってどれくらい?

中古車ローンの金利の相場がどの程度なのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、中古車ローンの金利の相場について詳しくみていきましょう。

銀行ローンの場合は1%〜5%が相場

中古車ローンを銀行ローンで組む場合の金利相場は、金融機関によって異なりますがおおよそ1%から5%です。

低金利で借り入れることが可能なため、予算管理をしっかりと行いたい方には魅力的な選択肢でしょう。

ただし、審査基準が厳しく設定されている場合が多く、他のローンと比べて審査が通りにくいです。

また信用金庫の場合には、エリア限定だったり預金実績で金利が変動します。

銀行ローンを利用する場合は、複数の金融機関の条件を比較して自分に合った選択をすることが重要です。

ディーラーローンは3%〜10%が相場

中古車を購入する際にディーラーローンを利用すると、金利は3%から10%が相場です。

ディーラーローンは、購入と同時に手続きが可能で、ディーラーが提供する独自のキャンペーンや割引を受けられることがあります。

しかし、銀行ローンに比べると金利が高めに設定されているため、長期のローンでは支払総額が大きくなりがちです。

ディーラーローンを組む場合は、金利や返済期間、キャンペーンなどを総合的に検討し、最適な条件を見極めましょう。

中古車販売店の場合は10%〜15%が相場

中古車販売店が提供するローンは一般的に自社ローンと呼ばれており、利用する場合の金利は10%から15%程度です。

しかし、自社ローンの場合、その金利の分は保証料や手数料とみなし購入代金に上乗せされるため、金利としては0円になります。

中古車販売店のローンは審査が早く、審査通過率が高く設定されています。

これは、審査基準が過去の返済履歴ではなく、現在の収入や今後の返済能力を基準に審査されるためです。

そのため、銀行ローンやディーラーローンで審査が通らなかった方や、過去に信用情報にキズがある方でも通る可能性が高いです。

ただし、必ずしも審査が通るわけではないので注意しましょう。

ローンで車を購入する際の支払額の計算方法

金利がある程度で把握できても、実際の支払額がいくらになるのかわからない方も多いでしょう。

ここでは、実際の支払額について以下の条件で計算してみます。

〈自動車ローンの購入条件〉

  • 借入額:200万円
  • 頭金・ボーナス払い:なし
  • 返済期間(支払回数):5年(60回払い)
  • 金利:自動車ローン(1%),ディーラーローン(5%),中古車販売店自社ローン(10%)

利息の総額と支払い総額、月々の返済額は以下の計算式で成り立ちます。

〈計算式〉

  • 利息総額=借入額×金利×返済年数÷12
  • 支払総額=借入額+利息総額
  • 月々の返済額=(借入額+利息総額)÷支払回数
ローン利息総額支払い総額月々の返済額
銀行ローン(1%)51,216円2,051,216円34,187円
ディーラーローン(5%)264,515円2,264,515円37,742円
中古車販売店自社ローン(10%)549,605円2,549,605円42,494円

上記の表では、金利の違いによる支払額の差を「200万円の借入」「ボーナス併用払いなし」「60回の均等返済」を前提にした場合の金額をまとめています。

金利が1%の銀行系ローンと金利10%の中古車販売店のローンを比較すると、古車販売店のローンの方が月々の返済額が約8,000円高いです。

また、総支払額に関しては50万円もの大きな差が生じます。

金利が1%の銀行系ローンと、金利5%のディーラーローンとの比較でも、金利総額で20万円以上の差が出ることがわかります。

この例からも、同じ借入額でも選ぶローンによって総支払額や月々の返済額に大きな差が出ることが一目瞭然です。

したがって、車購入時のローン選びでは、低い金利を提供する金融機関を選ぶことが賢明な選択と言えるでしょう。

中古車ローンの金利を安く抑える7つの方法!

ここでは、中古車ローンの金利を安く抑える7つの方法を紹介します。

以下の方法を試して、少しでもお得にローンを組んでみてください。

  • 金利の交渉をしてみる
  • 金利の優遇措制度やキャンペーンを受ける
  • 金利が下がる時期にローンを組む
  • 金利の上限が正しいか確認する
  • 手数料の金額も考慮する
  • 複数社の見積もりを取る
  • 可能な限り頭金を払う

それぞれ詳しく解説していきます。

金利の交渉をしてみる

金利の交渉を積極的に行うことは、中古車ローンのコストを抑える有効な手段です。

特にディーラーローンでは、顧客の状況に応じて金利を調整できる裁量があります。

また、車の購入価格よりも、金利を低くしてもらう方が総支払額が安くなる場合もあります。

事前に市場の金利状況を調べ、交渉しながら自分の借入条件に適した金利を提示してもらえるように交渉しましょう。

金利の優遇措制度やキャンペーンを受ける

金融機関やディーラーローンでは、定期的に金利の優遇措置やキャンペーンを実施しています。

これらのキャンペーンを利用することで、通常よりも低い金利でローンを組むことが可能です。

キャンペーン情報は公式ウェブサイトや店頭で確認できるため、ローンを組む前には積極的に情報収集を行いましょう。

金利が下がる時期にローンを組む

金利が下がる時期にローンを組むことで金利を安く抑えることができます。

特にディーラーローンでは、一年を通じてさまざまなキャンペーンを行っています。

なかでも2月から3月の決算期には金利優遇キャンペーンが実施されやすいです。

この期間にローン申し込みを行うことで、通常よりも低い金利でのローンを組むことができる場合もあります。

ディーラーローンによっては、銀行系ローンと同等、またはそれ以下の金利で組める場合も少なくありません。

このようなチャンスを逃さないためにも、事前にディーラーのキャンペーン情報をチェックし、最適なタイミングでローン申し込みを行いましょう。

金利の上限が正しいか確認する

ローン契約を結ぶ際、契約される金利が法的な上限を超えていないか確認しましょう。

金融機関やディーラーローンではほとんどありませんが、中古車販売店の自社ローンでは、法定の金利上限を超えるケースが見受けられます。

明らかに金利が高かったり、金利条件が不透明である場合は、契約に進む前にリサーチを行い十分な情報収集を行いましょう。

金利の上限が正しいか確認することで不利な条件でのローン契約を避け、より安全・安心に中古車を購入できます。

手数料の金額も考慮する

ローンの総コストを正確に理解するためには、金利だけでなく手数料の金額も考慮しておくことが大切です。

事務手数料など、ローン契約にさまざまな追加が伴う場合があります。

これらの手数料は、ローンの総返済額に大きく影響を与えるため、事前にいくら必要なのかを確認して総コストを把握しておきましょう。

複数社の見積もりを取る

ローンを組む際には、ひとつの金融機関だけでなく、複数のローンの見積もりを取ることが重要です。

どこでローンを組むかによって金利や条件は異なります。

複数の見積もりを比較することで、金利だけではなく返済期間や手数料、審査の速さなど、総合的な条件を確認しながらローンを選ぶことが可能です。

また、インターネットでローン比較ができるサービスを利用することで、効率的に最適なローンを見つけることが可能です。

可能な限り頭金を払う

車のローンを組む際は、可能な限り多くの頭金を支払うことが良いです。

頭金を多く支払うことで、借入れる必要のある金額が減り、それに伴い利息負担も軽減されます。

また、頭金を支払うことで借入額を減らすだけでなく、ローンの通過率を高めることが可能です。

ただし、生活を圧迫するような無理な頭金は支払わないようにしましょう。

自分の経済状況や資金を踏まえて、無理にない額の頭金を支払うと良いでしょう。

低金利のローンを選ぶ際のポイントと注意点

低金利のローンは非常に魅力的ですが、選ぶ際にはいくつか注意する点があります。

ここでは、低金利のローンを選ぶ際のポイントと注意点についてみていきましょう。

審査が厳しい

低金利のローンは申込者にとっては好条件で借り入れができるため、審査基準は厳しく設定されています。

特に、低金利のローンを申し込む際は以下の点が重視されます。

低金利ローンで重視されるポイント

  • 職業
  • 勤続年数
  • 年収

それぞれ詳しくみていきましょう。

職業

低金利ローンの審査では、申込者が安定した収入を得ているかどうかが重要な判断基準となります。

正社員として大手企業や公的機関に勤務している人は、安定した職業に就いているとみなされ、審査に有利に働くことが多いです。

一方で、自営業者やフリーランサーは、収入が不安定になりがちであるため、数年間の収入が証明できる書類を提出する必要があります。

収入が安定していることを示すことができれば、自営業者やフリーランスの方でも低金利ローンの審査を通過しやすいです。

勤続年数

勤続年数も、安定性を示す重要な指標です。

長期間同一企業に勤務している人は、雇用の安定性が高いと判断され信用評価が上がります。

勤続年数が長いほど収入の安定性が保証されるため、低金利ローンの審査において有利な条件を得られる可能性が高いでしょう。

年収

年収は、ローンの返済能力を判断するための重要な材料です。

年収が高いほど返済能力があるとみなされ、低金利ローンの審査が通過しやすくなります。

一般的に、マイカーローンの審査を通るには200万円程度の年収が必要だといわれています。

さらに、年収だけではなく、他のローンの返済状況なども総合的に評価されて返済能力が判断されるのです。

年収も大切ですが、その他のローンや支払い状況も適切に管理していることが重要です。

自社ローンでは審査基準が緩く、これらの条件に満たしていなくてもローンの審査に通る可能性があります。

年数や勤続年数などに不安要素がある方は、自社ローンで組んでみると良いでしょう。

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ローンを組める対象者が限られている場合も

ローンを組める対象者が限られている場合があり、金融機関や信販会社によって条件はさまざまです。

たとえば、信用金庫や地方銀行の場合、サービスを利用できるのは特定地域に居住する人に限られることがあります。

地域密着型のサービス提供を目的としているため、地域外の人は利用資格がないことも珍しくありません。

また、一部の金融機関では「給与振込口座を持っていること」をローンの申込条件としている場合があります。

さらに年齢も条件の1つで、最低年齢と最高年齢の制限が設けられている場合があります。

このように対象者が限られている場合があるため、事前に確認しておきましょう。

必ずしも最低の金利になるとは限らない

適用される金利は個人の信用状況やローンの条件によって異なるため、必ずしも最低の金利になるとは限りません。

金融機関は、申込者の信用スコアや年収、勤続年数などを総合的に評価し、それに応じた金利を設定します。

広告やCMなので金利が「1%〜3%」と謳われていても3%になる可能性も十分にあるでしょう。

最低金利である1%が適用されるのは、信用情報が良好で金融機関がリスクが低いと判断した場合がほとんどです。

そのため、実際にローンを組む際には、自分に適用される実際の金利を事前に確認することが重要です。

中古車ローンの申し込み資格と手順!

ここでは、中古車ローンに申し込みができる資格と申し込みの手順について詳しく解説します。

中古車ローンの利用を検討している方は、参考にしてみてください。

中古車ローンの申し込み資格

中古車ローンの申し込み資格として以下のような条件が挙げられます。

主にマイカーローンの申込資格には以下のような内容が含まれています。

  • 安定した収入がある
  • 借入時点の年齢が満18歳以上
  • 最終返済時の年齢が満70歳未満

ローンを申し込む場合は、事前に申し込み資格があるかどうは確認しましょう。

中古車ローンの申し込み手順

中古車ローンの申し込みは以下の手順で行いましょう。

  1. 予算設定
  2. 車両選定
  3. ローンの比較
  4. 必要書類の準備
  5. ローン申し込み(仮審査も可能)
  6. 審査待ち
  7. 審査結果の受け取り
  8. 契約
  9. 車両引き渡し
  10. 返済開始

中古車ローンを申し込む際は、まずは予算の設定から始めましょう。

自分の経済状況を踏まえて予算が決まれば、希望の車両を選定し複数のローンを比較します。

申し込むローンが決まった後は、収入が証明できる書類など必要書類を準備し、ローンに申し込みましょう。

短ければ数日で、長ければ1週間〜2週間程度の審査期間を経て審査に通過すれば契約を結びます。

融資を受けたら車両の引き渡しを受け、契約したローンの返済が開始します。

また、ローンの審査を受ける際に、仮審査を受けることが可能です。

仮審査では、本審査を申し込む前に年収や職業、勤続年数などをもとにローンの審査が通過するかどうか確認できます。

仮審査が通らないからといって、必ずしも本審査で不承認となるわけではありません。

しかし、仮審査の結果をもとに条件の見直しや他の金融機関への申し込みを検討できるため、不安な方は一度申し込むと良いでしょう。

まとめ

中古車ローンの金利の相場は、銀行ローンやディーラーローン、中古車販売店によって異なりますが、1%〜10%が相場です。

少しでも金利を抑えてローンを組む場合は、複数の会社を比較検討したり、上手く金利の優遇措置やキャンペーンを活用すると良いでしょう。

この記事を参考に、自分の経済状況にあった適切なローン選択を行い、賢く車を購入しましょう。

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