2024年8月27日

銀行カーローンの審査はブラックリストに登録されていても通ることは可能?

ブラックリストに登録されていると、銀行カーローンの審査を通過することはできるのでしょうか。

過去の信用情報に問題があると銀行は慎重に審査を行い、融資を避ける傾向があります。

しかし、登録されているからといって、全てのカーローンが利用できないわけではありません。

本記事では、ブラックリストに登録されている場合の銀行カーローンの審査について解説します。

また、ブラックリストの特徴や銀行の審査基準、そして登録されている場合の対策についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

ブラックの状態は4パターンある!

ブラックリストに登録されると、さまざまな金融商品の審査が厳しくなります。

その中でも特に4つの異なるブラックの状態が存在します。

それぞれの状態には特徴があり、どのような場合に該当するのかを理解することが重要です。

ここでは、以下の各ブラックの状態について解説します。

  • 金融ブラック
  • 申し込みブラック
  • 延滞ブラック
  • スーパーブラック

それぞれ詳しくみていきましょう。

金融ブラック

金融ブラックとは、信用情報に「事故情報」が登録されている状態を指します。

事故情報とは、過去にローンやクレジットカードの支払いを適切に行わなかった場合に記録される情報です。

この情報は、信用情報機関に登録され金融機関が審査時に確認するため、非常に大きな影響を及ぼします。

特に、事故情報がある場合、通常の返済能力がないと判断されることが多く、ローンやクレジットカードの審査に通るのは難しいでしょう。

事故情報には、自己破産や任意整理、代位弁済、個人再生、長期の延滞(61日以上)などが含まれます。

申し込みブラック

申し込みブラックとは、短期間に複数のカードローンやクレジットカードに申し込みを行い、信用情報がマイナスの影響を受ける状態を指します。

各金融機関は、申し込み情報を確認できるため、短期間で多くの申し込みが行われると「お金に困っているのではないか」と疑念を持ちます。

このような場合、審査担当者は他の金融機関でも審査に通らなかった可能性を考慮し、返済能力に不安を抱くことが多いです。

申し込みブラックは、その情報が信用情報機関に記録され、6ヶ月間は他の審査にも影響を与えると言われています。

そのため、申し込みの際は計画的に行うことが重要です。

延滞ブラック

延滞ブラックは、ローンやクレジットカードの支払いを遅延したことにより発生するブラック状態です。

特に、61日以上の延滞は信用情報に深刻な影響を与えます。

このような延滞が記録されると、最大で5年間は信用情報に残り、新たなローンやクレジットカードの審査が厳しくなります。

少しの遅延であっても、頻繁に繰り返すことで信用情報に悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。

支払いは常に計画的に行い、遅延しないように心掛けることが重要です。

スーパーブラック

スーパーブラックとは、現在進行形で信用情報に深刻な問題を抱えている状態を指します。

たとえば、現在も返済が滞っている、もしくは法的な手続きが進行中である場合に、該当します。

スーパーブラックの状態では、通常の金融機関からの借り入れはほぼ不可能です。

しかし、中小の消費者金融などでは例外的に審査が通る場合もあります。

スーパーブラックでは、現在の状態が改善されない限り、信用情報は傷ついたままで金融商品の利用が制限されます。

問題が解決した後も、信用情報には5〜7年程度記録が残るため、長期的な影響を考慮しなければなりません。

銀行カーローンの審査はブラックリストに登録されていても通ることは可能?

銀行カーローンの審査はブラックリストに登録されていても通ることは可能なのでしょうか。

ここでは、銀行カーローンの審査の特徴やブラックリストに登録される原因について詳しく解説します。

ブラックリストに登録されていると銀行系カーローンの審査は困難

大前提ですが、ブラックリストに登録されていると銀行系カーローンの審査は困難です。

銀行系のマイカーローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供する自動車ローンになります。

金利が低く、他のローンと比べても利息を抑えることができるため、多くの人々にとって魅力的と感じるでしょう。

しかし、その金利の低さが、審査を厳しくしている要因とも言えます。

銀行系のローンは、信販系やディーラー系のローンに比べて金利が低い分、銀行が融資に対して慎重にならざるを得ません。

高金利のローンは、万が一返済が滞った場合でも、利息分で損失を補える可能性がありますが、低金利のローンではその余裕がないのです。

そのため、銀行は信用情報を非常に厳しくチェックし、リスクの高い顧客には融資を避ける傾向があります。

銀行は信用情報を厳しく審査する

銀行系マイカーローンを利用するためには、当然ながら審査に通過する必要があります。

しかし、この審査は他のローンに比べて非常に厳しいとされています。

その理由の1つは、前述したように銀行が提供するローンの金利が低いためです。

低金利ローンでは、銀行が得られる利息収入が限られているため、リスクの高い融資を避ける傾向があります。

審査では、申込者の信用情報が細かくチェックされます。

特に、過去に延滞や債務整理を行ったことがある場合、信用情報に事故情報として記録されていると審査が通りにくくなります。

銀行では、審査を厳しく行い、返済能力が確実であると判断された場合のみ融資が行われるのです。

なぜブラックリストに登録される?

ブラックリストに登録される理由はさまざまです。

たとえば、長期の延滞が挙げられ、61日以上または3ヶ月以上の返済遅延があった場合に記録されます。

また、代位弁済という、返済が不可能となった際に保証人や保証会社が代わりに返済を行った場合の情報が記録されます。

さらに、強制解約もブラックリストに登録される要因の1つです。

長期の延滞や契約違反が続いた場合、契約が強制的に終了させられ、その情報が信用情報機関に記録されます。

これらの情報は、長期間にわたり信用情報に残り続け、新たなローンやクレジットカード審査に悪影響を及ぼします。

ブラックリストかどうかは信用情報機関で確認する

自分がブラックリストに登録されているかを確認するには、信用情報機関に照会する必要があります。

以下の機関は、金融取引に関する情報を収集し管理しているため、個人の信用状況を正確に把握することが可能です。

  • CIC
  • 日本信用情報機構
  • 全国銀行個人信用情報センター

それぞれの信用情報機関について詳しくみていきましょう。

CIC

CICは、主にクレジットカード会社や消費者金融と連携している信用情報機関です。

この機関は、クレジットカードや消費者ローンに関する情報を中心に管理しており、個人の利用履歴や支払い状況が記録されています。

クレジットカードの審査で利用されることが多く、特にカードローンやリボ払いの利用履歴が確認されます。

CICに開示請求を行う場合、インターネットを利用するのが最も手軽です。

手数料は1,000円で、クレジットカードやPayPay、キャリア決済を利用して支払うことができます。

郵送での請求も可能で、手数料も1,000円程度です。

日本信用情報機構

日本信用情報機構(JICC)は、消費者金融を中心に、銀行やクレジットカード会社も加盟している信用情報機関です。

JICCは、消費者金融からのローンに関する情報を多く管理しており、個人の借り入れ状況や返済履歴が記録されています。

消費者金融からの借り入れがある場合、この機関の情報が審査に利用されます。

JICCに開示請求を行うには、インターネットや郵送で手続きが可能です。

手数料は1,000円ですが、スマホ請求でクレジットカードやキャリア決済を利用すると、500円で開示請求が可能です。

JICCに問い合わせることで、消費者金融などの利用履歴や支払い状況を確認し、登録されているかどうかを確認できます。

全国銀行個人信用情報センター

全国銀行個人信用情報センター(KSC)は、メガバンクや地方銀行、ネット銀行、信用金庫などの金融機関が加盟する信用情報機関です。

この機関では、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンといった銀行系の融資に関する情報が主に管理されています。

銀行からのローン申請時には、このセンター情報が審査に用いられるため、非常に重要です。

KSCに開示請求を行う場合は、郵送のみが対応しており、手数料は1,000円です。

銀行や信用金庫からの借り入れ状況や過去の返済履歴が把握できます。

ブラックリストから情報を消す方法

ブラックリストに登録されてしまった場合、情報を消すための手段は限られています。

基本的な方法は、未払いの延滞金や債務を全額返済することです。

たとえば、10万円の未払い金がある場合に全額返済することで、信用情報に記録された事故情報の削除が進められます。

ブラックリストから情報が削除された場合、再度融資の申し込みを検討することができます。

しかし、その際には開示請求を行い、過去の信用問題が解決されていることを確認する必要があります。

銀行系カーローンの審査基準とは?

銀行は、貸し倒れのリスクを回避するために、さまざまな基準を用いて申込者の返済能力を評価します。

ここでは、主な審査基準である「過去の信用情報」「他社の借入状況」「職種や年収、勤続年数」について詳しく解説します。

過去の信用情報

ここまで解説してきたように、銀行系カーローンの審査においては過去の信用情報は非常に重要です。

金融機関は、信用情報を基に、申込者が過去にどのような金融取引を行っていたかを確認します。

信用情報に問題がある場合、審査においてマイナス評価となります。

銀行は返済能力が確実であると判断できる顧客に対してのみ融資を行うため、信用情報がクリーンであることが重要です。

他社の借入状況

他社での借入状況も、銀行系カーローンの審査において大きな影響を与えるポイントです。

銀行は、申込者が他の金融機関からどれだけ借り入れているかを確認します。

もし、他社での借入額が多い場合、その分返済負担が大きくなり、新たにカーローンを組むことがリスクと見なされます。

返済能力に疑問を持たれることがあるため、審査に不利になることが多いです。

このため、カーローンの申込前に他社の借入を整理しておきましょう。

職種や年収、勤続年数

銀行系カーローンの審査では、申込者の職種や年収、勤続年数も重要な評価基準となります。

銀行は、申込者の収入の安定性を重視しており、職種や勤続年数を通じて、その安定性を評価します。

たとえば、会社員や公務員は、毎月安定した給与を得られるため、収入が安定していると判断されることが多いです。

一方、アルバイトやフリーランスなど不安定な収入源を持つ職業の方は、審査が厳しくなる傾向があります。

アルバイトのように、収入が不安定な場合は、銀行は返済能力に疑問を抱きやすいです。

さらに、勤続年数も審査においても重要なポイントです。

勤続年数が長いほど収入が安定していると見なされ、審査が有利に働きます。

また、現在の年収が今後も継続して得られるかどうかも重要なポイントです。

長期にわたり安定した収入が見込める職業や職場環境にある場合、銀行はリスクを低いと判断し、審査に通りやすくなります。

ブラックリストに登録されていても通る可能性があるローン

ブラックリストに登録されていると、多くのローン審査に通るのは非常に困難です。

しかし、金融機関によっては、審査が柔軟に行われることがあります。

ここでは、ブラックリストに登録されていても利用できる可能性があるローンについて、ディーラー系カーローン、カードローン、自社ローンの3つを詳しく解説します。

ディーラー系カーローン

ディーラー系カーローンは、車の購入時に自動車販売店が提携する信販会社を通じて提供されるローンです。

銀行系ローンよりも金利が高めに設定されていますが、その分審査は比較的緩く、通りやすい傾向があります。

しかし、、借入額に制限が設けられることが多く、さらに返済が完了するまで車の名義が自分のものにならないことが一般的です。

これにより、自由に車を売却したり、担保に入れたりすることができないため、不便な面もあります。

それでも、車の購入を急ぐ場合や、銀行系ローンの審査に通らなかった場合におすすめです。

カードローン

カードローンは、必要な時に必要な額だけを借り入れることができるのが特徴です。

一般的に、ブラックリストに登録されている場合、銀行や大手の消費者金融ではカードローンの審査に通るのは極めて難しいです。

しかし、中小規模の消費者金融であれば、審査基準が比較的緩やかであるため、ブラックリストに登録されていても申込を受け付けてくれる可能性があります。

中小の消費者金融は、申込者の状況を柔軟に評価し、個別に対応することが多いです。

そのため、収入が安定しているなどの条件を満たしていれば、ブラックリストに登録されている方でも、審査を通過できる可能性があります。

ただし、いくら柔軟な対応を期待できるとはいえ、ブラックリストに登録されていること自体が大きなマイナス要因です。

そのため、事前に信用情報を改善する努力をすることが望ましいです。

自社ローン

自社ローンは、中古車販売店が独自の基準で提供する分割払いの仕組みです。

信用情報機関を介さずに審査が行われるため、ブラックリストに登録されている場合でも審査に通る可能性があります。

通常のローン審査で重要視される信用情報が影響しないため、他のローンが難しい場合でも利用できる場合があります。

また、自社ローンでは金利がかかりません。

ただし、手数料が高額になることがあり、実質的な負担が大きくなるケースもあります。

また、自社ローンでは、返済が完了するまで所有権が販売店にあります。

このため、返済期間中に販売店が倒産するリスクも考慮しなければなりません。

スリークロス滋賀店の自社ローンでは、ローン審査通過率が70〜80%と非常に通りやすいです。

審査が緩いローンをお探しの方で自社ローンの利用を検討している方は、一度スリークロス滋賀店にお問い合わせください。

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銀行系カーローンの審査に落ちた時の対処法

銀行系カーローンの審査に落ちてしまった場合、焦る気持ちもあるでしょう。

しかし、冷静に次のステップを考えることが重要です。

審査に通過しなかった理由を考え、適切な対策を講じることで、再度の審査に通過することができます

ここでは、銀行系カーローンの審査に落ちた時の対処法について詳しく解説します。

未払いを解消する

審査に落ちた理由として、過去の支払い滞納や未払いが信用情報に悪影響を与えている可能性があります。

特にローンやキャッシング、携帯電話料金の支払いを滞納した場合、信用情報機関にはその状態が記録され、ブラックリストに載ります。

そのため、まずは未払い金を全額返済し、信用情報機関に支払い済みの状態が登録されるようにしましょう。

滞納の状態が解消されれば、信用情報に良い影響を与えて次の審査で有利に働きます。

借入額を減額する

審査に通らない原因の1つに、借入額が大きすぎることも挙げられます。

銀行系カーローンの審査では、申込者の年収や返済能力を基に、借入額が適切かどうかを判断します。

そのため、希望する借入額が高すぎると返済が困難であると判断され、審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。

そこで、借入額を減額することで審査に通過しやすくなります。

たとえば、より価格の低い車や中古車を選ぶことで、必要な借入額を減らすことが可能です。

また、頭金を準備して借入額を抑えることで、審査に通りやすくなります。

これらの方法を駆使して、借入額を減らす工夫をしてみても良いでしょう。

一定期間を置いて再度申込みをする

一度審査に落ちた場合でも、時間を置いて再度申し込み可能です。

ブラックリストに登録されてしまったとしても、一定の期間が経過すれば、その情報が信用情報から削除されることがあります。

一般的には、事故情報が解消されるまでに5〜10年の期間が必要です。

この間に信用情報が改善されれば、審査に通る可能性が高まるでしょう。

ただし、その間も他の借入やクレジットカードの支払いを遅滞なく行い、信用情報をさらに傷つけないように注意してください。

自社ローンを利用する

もし、銀行系カーローンの審査に通らなかった場合、自社ローンを検討するのも1つの手段です。

自社ローンとは、主に中古車販売店が独自に設定しているローン制度であり、通常の金融機関の審査基準とは異なります。

自社ローンは、信用情報機関を通さずに販売店が独自の基準で審査を行うため、ブラックリストに登録されている場合でも、審査に通る可能性が高いです。

たとえば、スリークロス滋賀店の自社ローンでは、ローン審査通過率が70〜80%と高く、多くの方が利用可能です。

ただし、自社ローンが通りやすいといっても、必ずしも全ての申込者が審査に通るわけではありません。

そのため、自社ローンに申し込む際には、「絶対に通る」と過信せず、しっかりと条件を確認し、返済計画を立てることが重要です。

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まとめ

ブラックリストに登録されていると、銀行系カーローンの審査を通過するのは非常に困難です。

しかし、車の購入を諦める必要はありません。

ディーラー系カーローンやカードローンなど、他にも選択肢があります。

特に、自社ローンはブラックリストに登録されている場合でも審査に通る可能性が高く、おすすめです。

自社ローンは中古車販売店が独自に設定しているため、通常の金融機関とは異なる審査基準が適用されます。

各ローンの特徴を理解して自分の状況に合ったローンを選び、計画的に利用することで車の購入を実現できるでしょう。

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