2024年2月29日
理想の車を手に入れるためには、長期ローンを活用するのもひとつの選択肢です。
しかし、「車のローンって最長何年なの?」「10年ローンって組めるの?」「できるだけ長い期間でローンを組みたい」などの疑問や考えをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車を購入する際の長期ローンの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
長期ローンで車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
長期ローンの選択肢として10年ローンは、実際に組むことが可能です。
10年ローンを組むことで、毎月の返済負担を軽減する有効な手段となり得ます。
しかし、全ての借入先で10年という長期ローンを提供しているわけではなく、借入先によって大きく異なります。
車の購入において10年ローンを組むことは可能ですが、提供しているローン会社や借り手の年齢などによって条件は異なります。
10年以上のローン期間を希望する場合、具体的な可否はローン会社に申し込みを行い、審査を受けてみないと判断できません。
そのため、長期ローンを希望する際はカーローンを提供している会社を探して申し込みをすることが重要です
申し込みを行う際は、条件を比較検討し自分の経済状況に合った最適なローン会社を選ぶことが求められます。
カーローンの返済期間は借入先によって大きく異なります。
ここでは、銀行ローンディーラーローン、残価クレジットローンの3つの違いについてみていきましょう。
カーローンを提供している銀行や信用金庫などと契約してローンを組む方法が「銀行ローン」になります。
一般的に、銀行ローンの返済期間は7年~10年の間を目安としており、借り手に応じて長期間にわたる返済計画を立てることが可能です。
これにより、購入者は自分の経済状況に合わせて最適な返済プランを選択することが可能です。
金利が低いというメリットがあるものの、ローンの審査が厳しかったり、審査に時間がかかったりというデメリットがあります。
「ディーラーローン」は、車を販売するディーラーと契約してローンを組む方法です。
ディーラーローンでは、返済期間が一般的に最大7年までと設定されています。
購入する車種やプロモーションによって金利が低く設定されることがあり、車の購入と同時に手続きを完了できる手軽さが魅力です。
しかし、返済期間の上限が銀行ローンに比べて短く、金利も少し高めに設定されています。
「残価クレジットローン」は、あらかじめ下取りを出す時期と下取り金額を決めて、その金額を引いてローンを組む方法です。
残価クレジットローンの返済期間は、一般的に3年から7年程度となります。
同じローン期間でも元本が少なく、月々の返済額を抑えられるのが特徴です。
新車購入時に選ばれることが多く、利用している方もたくさんいます。
銀行ローンであれば10年ローンを組むことができますが、5年ローンを選んでいる方が非常に多く、次いで3年が多いです。
これは、日本独特の車検制度と深く関連しています。
新車の場合、初回の車検を3年後に迎え、その後は2年ごとに車検が必要です。
多くの人が車検のタイミングで次の車への乗り換えを検討するため、3年または5年のローン期間が好まれる傾向にあります。
一方で、10年のローン期間を選択すると、少なくとも4回の車検が必要です。
そのため、車の長期保有を考えている人に適しています。
このように、ローンの返済期間は車検と密接に関連しながら、個人の乗り換え時期によって異なります。
ローンを組む際、最も重要なのは返済期間の選択です。
ローンの返済は、ライフスタイルに大きな影響を与え、慎重に考慮する必要があります。ここでは、返済期間の重要性について解説していきます。
カーローンを組む際には、一度決定した返済期間を途中で延長することは原則として不可能です。
ただし、例外的措置として返済期間の延長が規定されている場合は、延長が認められる場合があります。
その際は、金融機関に返済の延長が認められるように、納得できる明確な理由を添えて申し出るようにしましょう。
基本的に延長はできないため、初めから実際の返済能力に合わせた適切な期間を設定することが重要です。
返済期間を選ぶ際、利息の負担を最小限に抑えることが重要です。
長期ローンを選択すると、返済期間が長くなる分支払う利息の総額も増えていきます。
そのため、返済期間の選択は利息負担を抑えるうえで非常に重要になります。
また、返済期間が一般的に5年で設定されることが多いのは、この利息負担をバランス良く抑えつつ、返済計画を立てやすいからです。
適切な返済期間を選択することで利息の負担を軽減し、より経済的に車の購入が可能になります。
カーローンの返済期間を決める際には、将来のライフプランを考慮することが重要です。
たとえば、教育費の支払いや住宅ローン、結婚など、返済期間中に予想されるイベントは大きな支出を伴います。
特に、住宅ローンと車のローンの返済が重なれば月々の支出が大きくなり、生活が苦しくなる場合もあるでしょう。
計画的な返済期間の設定により、経済的に余裕を持たせてライフプランを実現するための土台を築くことができます。
10年ローンを組むとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、具体的なメリットとデメリットについて詳しく解説します。
10年ローンを組むメリットは以下のとおりです。
10年ローンを選択する最大のメリットは、毎月の返済額を大幅に減らすことができる点にあります。
たとえば、300万円の借入を2年で返済する場合と10年で返済する場合とでは毎月の返済額が大きく異なります。
このように、10年ローンのように毎月の返済負担を減らすことで、無理なく返済が可能です。
10年という長期ローンを組むことで、毎月の支出を抑えられるため、その分の資金を投資や貯蓄などに回すことが可能です。
たとえば、株式などの投資に回すことで、将来の財産形成につながる可能性があります。
また、子どもの教育資金や退職後の生活資金などの貯蓄に回すこともできるでしょう。
このように10年ローンは、資金に余裕を持たせて将来の経済的安定に大きくつながる選択肢にもなります。
ローンを長期間滞納してしまうと、差し押さえなどの厳しい措置を受けないといけません。
しかし、10年という長期ローンを組むことで、毎月の返済額を抑えることができ、手元に資金を確保しやすくなります。
手元にある程度のお金を残しておくことができれば急な出費に備えられるため、ローンの滞納のリスクを減らすことが可能です。
10年ローンを組むと以下の2つのデメリットがあります。
それぞれ詳しく解説します。
10年ローンの大きなデメリットとして、金利が高くなってしまう点が挙げられます。
ローンの期間が長ければ長いほど、支払う利息の総額も増える仕組みです。
その結果、ローン全体で支払う利息の総額が大きくなり、車の購入コストが高額になってしまいます。
しかし、銀行や金融機関のローンではなく、自社ローンを利用することで金利が発生せずに月々の支払いを抑えることが可能です。
自社ローンは、販売店が独自で提供しているローンサービスで、比較的審査が通りやすいのが大きな特徴になります。
金利が懸念になっていて車の購入費用を抑えたいと考えている場合は、自社ローンを利用してみても良いでしょう。
お問い合わせはこちら基本的に車の価値は、時間が経過するにつれて減少していきます。
そのため、10年ローンを組むとローン返済が完了する頃には、車の価値は下落している可能性があります。
そのため、売却しようとしても、価値が付かない場合もあるでしょう。
新しい車に乗り換えたいと思っても、頭金にすらならない場合もあるでしょう。
したがって、10年ローンを組む際には、車の将来価値や売却時期も考慮することが大切です。
10年でカーローンを組む際は、以下の4つの点に注意しましょう。
それぞれ詳しく解説します。
10年という長期のカーローンを組むと、審査に影響を及ぼすことがあります。
金融機関はローンの審査時に、申込者の返済能力を総合的に判断します。
返済期間が長いカーローンがある場合、新たに住宅ローン含む他のローンを申し込んだ際の返済能力に疑問をもたれてしまうことが多いでしょう。
ローンが増えることで返済する負担額が高くなり、新規ローンの審査が通りにくくなることがあります。
そのため、将来的に他にローンを組む予定がある場合はカーローンの返済期間を事前に確認し、他のローンの審査に影響しないようにしましょう。
10年という長期間のカーローンを組む際には、あらかじめ予算を決めておくことが非常に重要です。
予算計画を立てることで、月々の返済額や総返済額が自分の経済状況に合っているかを確認できます。
また、予期せぬ出費や結婚や出産などの将来のライフイベントにも対応しやすくなります。
事前にしっかりとした予算計画を立てることで、経済的な余裕を持って車を所有することができるでしょう。
カーローンを組む前には、複数の金融機関から見積もりを取りましょう。
金融機関によっては、金利や手数料、返済期間など、ローン条件が大きく異なります。
複数で見積もりを取ることで最も条件の良いローンを選ぶことができ、長期にわたる返済の負担を減らすことが可能です。
また、銀行系ローンでは、キャンペーンなどで金利が下がることもあります。
複数の金融機関から見積もりを取り、少しでもお得にローンを組んでみましょう。
繰り上げ返済を利用することで、ボーナス月など余裕がある時にマイカーローンの総支払額を減らすことが可能です。
特に中古車を購入する際は、ローン完済前の買い替えや故障に備え、一括繰り上げ返済ができるか確認しましょう。
繰り上げ返済が可能かどうかはローンによって異なり、回数制限や手数料が発生する場合もあります。
そのため、繰り上げ返済が行えて、手数料の低いローンを選択することが総支払額を抑えるうえで重要です。
10年ローンを組もうと申し込んでみたけど、審査に通らなかった場合はどうすれば良いのでしょうか。
その場合は、以下の3つの方法を試してみましょう。
10年ローンが組めない時の3つの対処法
それぞれ詳しく解説します。
10年ローンが審査で通らなかった場合、頭金を増やしてみましょう。
ローン審査では借入額や年収などをみており、借入額が少ない方が審査の通過率が高いです。
つまり、頭金を多くすることで、借入金額が減少して返済能力が高いと金融機関に判断されやすくなります。
また、頭金を増やすことで、月々の返済額も抑えることができるため経済的な負担を軽減することも可能です。
10年ローンの審査に通らない場合、購入予定の車の予算を見直しが有効です。
特に、中古車を選ぶことで新車に比べて低価格で購入できるため、必要な借入額を大幅に減らすことができます。
予算を抑えることは金融機関の審査基準を満たしやすくなり、ローン通過率を高める可能性を高めます。
ローンの審査が通らない場合、保証人を立てることで審査に通過する可能性が高まります。
保証人を用意することで、滞納リスクが減り、審査の通過率が高くなりやすいです。
ただし、保証人になることは大きな責任を伴います。
保証人を立てる際には、その人の年収や貯蓄などの経済状況や意向を十分に考慮し、保証人にあたる人と事前にしっかりと話し合うことが重要です。
保証人を立てることでローンが通りやすくなりますが、その条件を理解した上で検討しましょう。
銀行系のローンで10年ローンを組むことが可能です。
10年ローンなどの長期でローンを組むことで、月々の返済額を減らし、滞納などのリスクを軽減できます。
しかし、金利の負担が増えたり、車の価値が減少したりするなどのデメリットも考慮する必要があります。
そのため、10年ローンを組む場合はこれらの要素を総合的に判断し、自分の経済状況やライフプランに合った選択をすることが大切です。