2024年2月29日

車のローン審査通過の年収の目安は?年収との関係や審査項目を解説!

車を購入する際は、ローンを利用する方が多い傾向にあります。

しかし、ローン審査項目の1つに年収があり、年収に対するローン申し込み額が気になる方もいるでしょう。

そこで本記事では、年収に対する車のローン審査申込額の目安や審査項目について解説します。

車のローン審査における年収でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ローン審査に通る年収

ここでは、ローン審査に通る年収について解説します。

車のローンの審査と年収の関係

車のローンの審査と年収の関係は、以下のとおりです。

  • 最低年収が設定されている
  • 年収が低い場合は別途条件がつく
  • 借入額が高い場合は年収基準になる

それぞれ解説します。

最低年収が設定されている

法的にはローンを組むための最低年収は定められていませんが、マイカーローンを組むうえで最低年収を設定しているディーラーや金融機関は多くあります。

「ローンを組めると思っていたのに、審査に通らなかった」となってしまっては無駄足になってしまうため、最低年収を把握しておくことは重要です。

一般的には、マイカーローンを組む際の最低年収は150〜200万円とされています。

ただし、ローン審査では年収以外にも複数の審査項目があるため、200万円以上あれば絶対にローンが組めるというわけではありません。

年収が低い場合は別途条件がつく

年収が低い場合には、別途条件がつくかもしれません。

たとえば、雇用形態がパートやアルバイトの場合は、借入金額が10万円以上100万円以内などの制限がある場合があります。

借入額が高い場合は年収基準となる

借入額が高い場合は、前年度の年収を元にして金額が決まることがあります。

ローンは年収と同額だったら借りられると聞いたことがあるかもしれませんが、カーローンの借り入れを申し込む際には前年の税込み年収の範囲となっていることを確認しましょう。

年収別の年間返済額の目安

「借入上限額」「返済比率」は、カーローンを組む際に目安となります。

借入上限額とは、ローンを組む際に自分の年収から算出する借入額の上限です。

借入上限額の目安は、年収の30%〜40%とされています。

返済比率とは、年収のうちローンの返済額が占める割合です。

返済比率の目安は、年収の25%〜35%とされています。

ここでは、年収別の年間返済額の目安についてご紹介します。

300万円

年収300万円の場合、借入可能額は年収の30%〜40%であるため90万円〜120万円、年間の返済額は年収の25%〜35%が目安となるため75万円〜105万円です。

400万円

年収400万円の場合、借入可能額は年収の30%〜40%であるため120万円〜160万円、年間の返済額は年収の25%〜35%が目安となるため100万円〜140万円です。

500万円

年収500万円の場合、借入可能額は年収の30%〜40%であるため150万円〜200万円、年間の返済額は年収の25%〜35%が目安となるため125万円〜175万円です。

600万円

年収600万円の場合、借入可能額は年収の30%〜40%であるため180万円〜240万円、年間の返済額は年収の25%〜35%が目安となるため150万円〜210万円です。

700万円

年収700万円の場合、借入可能額は年収の30%〜40%であるため210万円〜280万円、年間の返済額は年収の25%〜35%が目安となるため225万円〜300万円です。

ローン審査に通るための対策

ここでは、ローン審査に通るための対策について解説します。

頭金を入れる

年収に対して希望金額が多すぎると、ローン審査に通らない可能性が高くなります。

とはいえ、年収をすぐに上げることは困難であるため、頭金を入れて借入金額を抑える工夫をしましょう。

ただし、資金に余裕がないにもかかわらず、無理に頭金を入れるとその後のローンの返済に支障が出てしまうため、無理のない範囲の頭金を用意するようにご注意ください。

車のグレードを下げる

収入に対して借入希望金額が高い場合は、車のグレードを下げるのもひとつの手段です。

希望車種がある場合は、最も価格が安いグレードにしたり、車種の希望がない場合は安い車種へと変更したりして、借入希望額をできる限り下げられるように調整しましょう。

同時に頭金を入れれば、ローン審査のハードルが下がり、通りやすくなります。

連帯保証人を立てる

審査に通るか心配な場合は、連帯保証人を立てるのもおすすめです。

保証人は融資を受けている本人が返済できなくなった場合に、本人に代わって返済しなければなりません。

条件としてローン会社から保証人を立てるようにいわれることもありますが、保証人が必須ではない場合でも保証人を立てることができます。

収入の安定した保証人を立てることで、ローン審査に通りやすくなるでしょう。

ただし、返済不能な状態に陥った場合には、保証人に支払い義務が発生し、多大な迷惑をかけることになるためご注意ください。

他のローンを完済する

年収と合わせてチェックされる返済負担率は、車のローンだけではなく、他にもローンを組んでいる場合は、すべて合わせた年間の返済総額が対象になります。

そのため、もし他にも複数のローンを組んでいる場合は、返済負担率が高くなるため、ローン審査に通りにくくなってしまいます。

そうならないためにも繰り上げ返済をするなど、ローン審査の前にできる限り返済しておくのがおすすめです。

また、クレジットカードのキャッシング枠が影響して借入可能額が減ってしまうこともあるため、もし使用していないクレジットカードがある場合には解約しておきましょう。

借入金額を年収以下に抑える

カーローンの借入可能額は、ローンの種類や会社によってさまざまです。

一般的には、返済比率は25%〜35%とされていますが、あくまで返済額の上限です。

他の返済の有無や家族構成、資産額など、家計によってカーローンの適正額は異なります。

借入金額は年収以下に抑えて、家計に無理のない返済プランを立てるのがおすすめです。

車のローン審査で見る年収以外の6つの項目

車のローン審査では、年収は重要な項目ですが、年収だけでローン審査の可否は決まりません。

年収以外にもさまざまな項目をチェックします。

ここでは、車のローン審査で年収以外に見る項目について解説します。

職業・雇用形態

車のローン返済は長期にわたるため、ローン審査では職業や雇用形態を確認し、安定した収入があるかどうかを判断します。

一般的に、会社員などの正規雇用者は安定した収入があるとみなされます。

一方でパートやアルバイト、フリーターや個人事業主などの非正規雇用者は、今後も安定した収入が続くかを予想することが難しいため、正規雇用者に比べるとローン審査が通りにくくなるでしょう。

ローン会社によっては十分な収入があり、安定して継続していることを示す書類の提出を依頼される場合もあるかもしれません。

勤続年数

カーローンの審査項目のひとつに、勤務年数があります。

一般的に勤続年数が長ければ長いほど、安定した収入があるとみなされます。

目安としては3年以上あれば、審査で有利になるといえるでしょう。

反対に転職したばかりや新社会人などの勤続年数が1年未満の場合は、ローン審査で不利になる可能性があります。

できる限り勤続年数は1年以上経ってから、ローン審査に申し込むのがおすすめです。

ローンの返済の有無

カーローンでは、現在の返済の有無も調べられます。

なぜなら、借入金額が多いと負担が大きくなり、返済できなくなってしまう恐れがあるためです。

たとえば、クリニックの治療費やスマートフォンの端末代の分割払いなども、返済に含まれます。

カーローンが少しでも有利に進められるように、現時点ですでに借入がある場合はできるだけ返済しておくのがおすすめです。

返済トラブルの有無

JICCかやKSCなどの信用情報機関には、クレジットカードの滞納や延滞、自己破産、債務整理など、あらゆる信用情報が一定期間記録されています。

ローン会社が審査において信用情報機関に紹介した場合に、過去に返済トラブルがあると、ローン審査は通りにくくなってしまいます。

信用情報の保持期間は、内容や機関によって異なりますが、5年〜10年程度残るといわれています。

問題なく支払っている場合には心配の必要はありませんが、自分の信用情報が不安な方は、開示機請求ができるため確認しておきましょう。

健康状態

カーローンは安定した返済が求められるため、健康状態もチェックされます。

病気でとなれば、休職や辞職の可能性が発生し、減収にも関わるためです。

健康状態に問題を指摘された場合は、カーローンを組むのが難しくなってしまうでしょう。 

申し込み内容の虚偽

「ローン審査に落ちたくないし、絶対に通りたい」という思いから、虚偽の申し込み内容を提出するのは推奨しません。

ローン審査の結果、申し込み内容に虚偽があったことがわかれば、ローン審査に通るどころか、反対に通りづらくなってしまいます。

ローンの申し込みができる機関は、1か所だけではありません。

他の機関で組める可能性もあるため、話しづらい内容でも正直に申告しましょう。

年収と見合わない車を購入したい場合は

ここでは、欲しい車と年収が見合っていない場合にすべきことについて解説します。

頭金を貯める

年収に対して欲しい車が高額である場合には、頭金を貯めましょう。

借り入れできる金額には年収に見合った限度が決まっているため、年収に見合わない車を買うのは困難です。

しかし、頭金を払えば、借入金額が抑えられます。

中古車を購入する

欲しい車が年収に見合っていない場合は、欲しい車種を中古車で購入するのも1つの手です。

走行距離や年式によっても異なりますが、自分の年収に見合った金額で購入できる可能性もあります。

ただし、中古車は新車に比べて故障のリスクが高くなるため、希望の車種があっても安全に長く乗れるかどうかは分からないことは把握しておきましょう。

カーリースを活用する

欲しい車の購入金額が自分には高すぎる場合には、カーリースを活用するのもおすすめです。

基本的に同じ車種で比較した場合、カーリースの方がカーローンよりも月々の支払いを安く抑えて乗ることができます。

また、カーローンで車を購入した場合には、車検や点検、メンテナンスなどが返済金額とは別途でかかりますが、カーリースの場合は車検の一部や保険料、税金などが含まれているため、家計管理がしやすいといえるでしょう。

年収と合わない場合でも購入できる場合も

先述した通り、車のローンを組むには、最低年収150万円~200万円が目安といわれています。

しかし、最低年収以外にも雇用形態や勤続年数、過去の税金などの支払い状況などの審査基準があり、それらの基準を複数満たしている場合は、年収が低い場合であったとしても通る可能性があります。

そのため、年収に多少の懸念がある場合でも、一度車のローン審査をしてみると良いでしょう。

車のローン審査を受けるときに確認すべきポイント

ここでは、車のローン審査を受けるときのポイントを解説します。

車のローン審査の申し込み条件を満たしているか

まずは車のローン審査の申し込み条件を満たしているか確認しましょう。

ローン審査の申し込みには、年齢や年収、勤続年数などがローン会社ごとに設定されています。

設定されている条件を満たしていなければ、ローン審査に通ることはないため、申し込む前によく確認しましょう。

申込先によって難易度が異なる

カーローンは大きく分けて「銀行系ローン」「ディーラーローン」「自社ローン」の3種類があります。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った申込先を決めることが大切です。

銀行系ローン

銀行系ローンは、金利が低いのが魅力です。

ディーラーローンの金利が4%〜8%程度であるのに対し、銀行系ローンの金利は1%〜3%程度なので、返済総額はディーラーで申し込むよりも安くなります。

また、所有権も自分にあるため、売却や廃車が自由に行えるのがメリットです。

しかし、ローン審査は厳しい傾向にあり、結果が出るのにも時間がかかります。

ディーラーローン

ディーラーローンは、車の購入と同時にローン手続きも行えるという利便性の高さが魅力です。

また、銀行系ローンと比較すると、ローン審査の基準も緩めな傾向にあります。

ただし、金利が高いため、支払う総額が多くなってしまう上に、所有権はディーラーにあり、返済が終わるまで自由に売却や廃車が行えないのがデメリットです。

自社ローン

自社ローンは、販売店で独自に提供しているサービスです。

他のローン審査と比べて通りやすく、金利がかからず、場合によっては最短即日納車できるほど対応がスムーズなのが大きなメリットといえます。

車が早めに必要であったり、ローン審査に不安をおもちの方は、自社ローンを検討するのがおすすめです。

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希望する車の選択肢は複数用意しておく

ローン審査にはさまざまなチェック項目があるため、対策をとっていても審査に落ちることもあります。

希望金額でローンが通らないことも考慮して、希望する車はひとつではなく、複数用意しておくのが安心です。

まとめ

カーローンは年収に大きく関係しており、年収によって借入できる上限額などが決まります。

ただし、審査項目は年収だけでなく、勤続年収や健康状態などさまざまな項目をチェックします。

希望する車が年収に見合っていないときは、頭金を用意するなどの対策をとることで、ローン審査に通るかもしれません。

自分の希望する車が購入できるよう、しっかりと対策をとりましょう。

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