2024年2月29日

新車ローンは何年がおすすめ?平均年数や決める基準について解説!

新車を購入する際には、ローンを利用する方が多い傾向にあります。

ローンを組む際には、返済期間を何年にするか迷う方もいるでしょう。

そこで本記事では、新車を購入する際の平均の返済期間や注意点、シミュレーションなどを解説します。

新車の購入時のローンでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

新車のローンは何年がおすすめ?

新車のローンを何年で組むべきか迷う方は多いでしょう。

ここでは、新車のローンの平均年数や最長で何年まで組めるのかについて解説します。

新車のローンは平均何年?

新車のローンの平均年数は5〜6年といわれています。

購入希望者の収入や価値観によって設定する返済期間は異なるため、7年、10年やそれ以上の期間でローンを組む方もいるのです。

しかしながら、車の状態を考慮して5〜6年で乗り換える方が多く、ちょうど良いタイミングとして選ぶ方が多い傾向にあります。

金融機関の車のローンの平均は7~10年

金融機関の車のローンの平均は、7〜10年といわれています。

金融機関の車のローンは、最長で10年の返済期間を選ぶことができ、ディーラーローンと比較して金利が低いのが特徴です。

しかし、その分ローン審査が厳しい傾向にあり、融資を受けるまでに時間がかかります。

返済期間が長くなれば、月々の返済額は抑えられるため、家計を圧迫せずに済むでしょう。

ただし、その分利息も膨らみ、総返済額は多くなってしまいます。

ディーラーの車のローンの平均は6~8年

ディーラーの車のローンの平均は、6〜8年といわれています。

ディーラーの車のローンは、車の購入と同時にローンの手続きができるため、利便性が高いのが特徴です。

また、金融機関の車のローンに比べると、ローン審査の基準が低く通りやすい傾向にあります。

ただし、金融機関のローンよりも金利が高めに設定されているため、総返済額が多くなってしまう恐れがあります。

新車のローンは5年がおすすめ

新車のローンの返済期間は、5年を選択するのがおすすめです。

自動車ローンは車両本体の購入費用や車検、修理費を補う目的で自動車ローンを利用するのが一般的であるため、車を買い換えるタイミングでローンを返済し終わるのが良いでしょう。

基本的に5年〜6年程度で車を買い換える方が多いため、ローン年数も5年程度となります。

また、半年〜3年の短いローンもありますが、返済期間が短すぎると、月々の返済額が大き

くなり家計の負担になってしまうかもしれません。

とはいえ、何年で返済するのがベストなのかは人によって異なるため、自分に合った無理のない返済プランを立てましょう。

新車のローンは何年まで組める?

新車のローンは最長で10年、最短で半年です。

バブル期には平均して3〜5年程度で車を乗り換えていました。

早いと1年で乗り換える方もいたほどです。

しかし、バブル崩壊後に起こった不景気により、10年以上車を乗り続ける方が増加したため、返済期間の最長となる期間が10年までに設定されました。

一方で、早くローンを返したいという方の場合、最短で半年という返済期間もあります。

返済期間を半年のローンの利用者の多くは、支払総額の半分以上を頭金で支払える方や、価格の安い中古車を購入する方です。

長期ローン・短期ローンのメリットデメリット

ここでは、長期ローン・短期ローンのメリットデメリットをそれぞれ紹介します。

長期ローンのメリット

長期ローンのメリットは、月々の支払額を抑えられることです。

たとえば、300万円の車を金利3%で5年ローンを組んだ場合、月々の返済額は53,906円になります。

一方、300万円の車を金利3%で10年ローンを組んだ場合、月々の返済額は28,968円となり、月々の負担が約2万5,000円程度軽減されます。

住宅ローンなど他にも借入がある場合には、返済額を抑えられると、家計を圧迫せずに済むでしょう。

長期ローンのデメリット

長期ローンで車を購入すると利息が膨らみ、総支払額が多くなります。

返済している間はずっと利息が発生しているため、返済期間が長くなればなるほど利息も膨らんでいきます。

たとえば、300万円の車を金利3%で5年ローンを組んだ場合、総支払額は3,234,360円です。

一方、300万円の車を金利3%で10年ローンを組んだ場合、総支払額は3,476,160円となり、10年ローンは5円ローンよりも20万円以上も多く利息を支払うことになります。

また、長期ローンで組んだ場合、ローンを返済し終わった頃には、車が使えなくなっているかもしれません。

たとえば、10年ローンを組んだにもかかわらず、8年目で事故に遭い廃車になったとします。

そうなった場合、廃車にしたにもかかわらず、残額を一括返済できない場合は2年間ローンの支払いを続けなければならないのです。

また、長期ローンは貸し付けてくれるローン会社も限られてしまう点もデメリットといえるでしょう。

短期ローンのメリット

短期のローンのメリットは、総支払額が抑えられることです。

返済期間は短ければ短いほど、総支払額は少なくなります。

借入額が少ない場合にはおすすめです。

短期ローンのデメリット

短期ローンは、月々の返済額が大きくなってしまうのが大きなデメリットです。

もし、日常生活を圧迫するほど負担になるようなら、利息を払ってでも返済期間を伸ばした方が良いでしょう。

また、現在の経済状況では返済できるプランであっても、急なライフプランの変化があった場合に支払いが難しくなるようでは危険です。

収入に対して余裕をもって返済できるプランを立てましょう。

新車のローンの年数を決める基準

新車のローンの年数を決める基準は、人によってさまざまです。

主な基準は、以下の3つが挙げられます。

  • 乗り換えたいサイクルで決める
  • 毎月の返済額で決める
  • 総支払額で決める

それぞれの基準について解説します。

乗り換えたいサイクルで決める

車を乗り換えるタイミングは人によってさまざまです。

最新モデルが出たら乗り換える方がいれば、1台の車を長く乗り続ける方もいます。

自分の車の乗り換えサイクルによって、返済期間を決めると残債を気にすることなく、新しい車を購入できます。

毎月の返済額で決める

毎月の返済額によって、ローンの年数を選択するのもひとつの手です。

同じ車を購入した場合でも、ローンの返済期間によって月々の支払額には大きな差があります。

支払う利息が少ないという理由で支払い能力以上の短期ローンを組んでしまうと、毎月の資金繰りが大変です。

一方で、10年ローンなどの長期で返済をする場合、月々の返済額は少ないため、一見負担が少ないように見えますが、10年払い続けることが負担に感じる方もいます。

経済状況などは人によって異なるため、自分に合った返済額で決めるのが大切です。

総支払額で決める

車の購入時は車両本体だけでなく、諸費用が加わります。

諸費用は車両本体価格の2割〜3割程度が目安とされていますが、オプションをつけたり、指定のボディカラーにしたりすると、総支払額が高くなる場合もあるでしょう。

総支払額が提示されたら、いくらローンで組みたいかを考え、返済期間を決めることも可能です。

車のローンのシミュレーション

ここでは、150万円の車のローンを5年と10年に分けてシミュレーションし、比較します。

150万円の車を5年でローンを組んだ場合

150万円の車を5年で、金利が5%のローンを組んだ場合は、以下のとおりです。

金額
総支払額169万8,378円
1ヶ月あたりの返済額28,306円
利息の総支払額19万8,378円

150万円の車を5年(60回払い)で金利5%が発生すると、総支払額は169万8,378円となります。

毎月の返済額は3万円以内、利息の総支払額は20万円以内におさえることが可能です。

150万円の車を10年でローンを組んだ場合

150万円の車を10年で、金利が5%のローンを組んだ場合は、以下のとおりです。

金額
総支払額190万9,128円
1ヶ月あたりの返済額15,909円
利息の総支払額40万9,128円

150万円の車を10年(120回払い)で金利5%が発生すると、総支払額は190万9,128円となります。

5年でローンを組んだ場合と比較すると1ヶ月あたりの返済額は1万円以上軽減していますが、利息は約2倍の40万円です。

価値観は人によって異なりますが、150万円の車に対して、40万円以上の利息は高いと感じてしまう方もいるでしょう。

新車のローンを組む際の注意点

新車のローンを組む際には、気をつけなけばならない点が以下の4つあります。

  • 契約後の返済期間変更は不可
  • ローン期間中の売却は一括返済が必要
  • 返済期間が長ければ長くなるほど利息も膨らむ
  • 初期費用も考慮しておく

それぞれの注意点について解説します。

契約後の返済期間変更は不可

新車のローンは一度契約したら、原則返済期間を変更することは不可能です。

繰り上げ返済を利用して返済期間を短くすることは可能ですが、伸ばすことはできません。

そのため、月々の返済が厳しくなり、返済期間を伸ばしたいと思っても変更はできないためご注意ください。

そうならないためにも、余裕をもった返済プランをたてることが重要です。

返済期間の変更については、金融機関や事情によって特例がある場合もあるため、融資を受けるローン会社に確認してみてください。

ローン期間中の売却は一括返済が必要

ローン期間中の売却は、一括返済が必要になる場合があります。

たとえば、ディーラーローンを組んでいる場合、返済期間中の車の所有者はディーラーです。

所有権が自分にない限り売却は行えないため、所有権を自分に移して売却しなければなりませんが、所有権を移すにはローンの返済が必要です。

すぐに売却を考えている場合は、残債を一括で返済しなければなりません。

銀行ローンは、所有権が最初から自分になっているケースが多いですが、ディーラーローンの場合は注意が必要です。

返済期間が長ければ長くなるほど利息も膨らむ

返済期間が長ければなくなるほど、月々の返済額は抑えられる一方で、利息は反対に膨らんでいきます。

そのため、返済期間が長い場合、長期的に見ると大きな出費につながってしまうのです。

新車のローンを組む際は、毎月の生活に関わるためもちろん月々の返済額も確認すべきですが、それだけではなく総支払額も確認することが大切です。

初期費用も考慮しておく

新車のローンを組むときには、初期費用も考慮しておくことが大切です。

車の購入時にかかる費用は車両本体価格だけでなく、法定費用と諸費用もかかります。

それぞれの費用にどんな費用が含まれるのか解説します。

法定費用

法定費用には、以下のようなものが含まれます。

  • 消費財
  • 自動車税
  • 自動車重量税
  • 環境性能割
  • 自動車リサイクル料
  • 自賠責保険料

車の重量や排気量、車種によっても異なりますが、大きいサイズの車ほど法定費用が高くなる傾向にあります。

諸費用

諸費用には、以下のようなものが含まれます。

登録料10,000円~30,000万円
納車費用10,000円前後
検査登録手続き費用3,000円~10,000円前後
車庫証明費用3,000円~10,000円前後
手数料など1,0000円~3,0000円程度
(希望ナンバープレート代)5,000円前後

車の購入先によって異なりますが、諸費用は基本的には10万円程度かかります。

ローンの負担を減らす方法

ローンの負担はなるべく減らしたいものです。

以下のような対策をして、ローンの負担を減らすよう工夫しましょう。

  • 繰り上げ返済をする
  • 頭金を多めに払う
  • 中古車や未使用車を購入する
  • カーリースを活用する
  • 自社ローン

それぞれの方法を解説します。

繰り上げ返済をする

繰り上げ返済とは、月々の返済に加えて借入額の一部を前倒して返済することです。

繰り上げ返済では、返済する全額を元本に充てられるため、前倒しした分の利息を減らすことができます。

余裕があるときに可能な範囲で返済できるため、家計の負担にならず、ローンの負担を減らせるでしょう。

頭金を多めに払う

頭金を多めに払うことで、その分借入額を少なくしてローンの負担を減らすことが可能です。

借入額が少なくなるほど、月々の返済額も安くなります。

ただし、頭金はある程度まとまった金額が必要であるため、資金に余裕がない場合は難しいでしょう。

中古車や未使用車を購入する

新車ではなく、中古車や未使用車を購入するのも負担を減らせるひとつの手です。

未使用車は新古車とも呼ばれ、販売店で展示されていた車や購入されたもののすぐに返品された車を指します。

中古車や未使用車は車の状態や走行距離などにもよりますが、新車よりも購入価格を抑えられることがほとんどです。

新車では手が出せない車でも中古車や未使用車であれば、手が届く値段で購入できるかもしれません。

しかし、中古車はその分車の寿命が短くなっており、車によっては長く乗れない可能性があることも覚えておきましょう。

カーリースを活用する

月々の負担を抑えて新車に乗りたい場合は、自動車ローンではなく、カーリースを活用するのもおすすめです。

自動車ローンで新車を購入した場合、ローンの返済とは別にメンテナンス費用や車検代などがかかります。

一方、カーリースは車検やメンテナンス代などがすべて含まれているため、月々の支払額は一定で、家計管理がしやすいのが特徴です。

自社ローン

自社ローンは金利がないため、月々の支払額を抑えることができます。

また、販売店独自で提供しているローンサービスであるため、比較的ローン審査も通りやすい傾向にあります。

ローン審査が通るか心配な方や、月々の支払額を抑えたい方は、自社ローンを検討してみましょう。

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まとめ

自動車ローンは半年〜10年まで返済期間を選ぶことが可能です。

新車購入時にローンを組む場合は、一般的に乗り換えを見据えて5年〜6年で組まれることが多い傾向にあります。

長期でローンを組む場合と短期でローンを組む場合、それぞれメリットとデメリットがあるため、それを把握し、自分に合った返済プランを考えましょう。

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