2024年2月9日
審査の時間はローンの借入先によって異なります。
欲しいものがあっても、必要なタイミングに購入できないと困ってしまいます。
そこで、今回はローンの手続きの流れと審査を早くするポイントを解説します。
目次
住宅ローンやカーローンを例に解説します。
住宅ローンは、審査に通過して契約をした後に長期間のローンを組むことになるため、長期的な返済が続きます。
金融機関は審査する際に、継続的に安定した収入があるのかで判断するため、勤続年数・勤務先を審査基準としています。
また、審査は「仮審査」「本審査」の2段階で実施されるため、まずは仮審査から行います。
しかし、仮審査が通らない場合は本審査に進むことはできないため、契約は叶いません。
住宅ローンを契約するまでにかかる期間を知るために、審査の流れを知っておく必要があります。
下記で基本的な住宅ローン審査の流れを解説します。
仮審査では、住宅ローンを組んだ後に融資を返せる見込みがあるのかを簡易的に判断します。
一般的には物件を決めた後にローンを申し込むため、仮に審査が通らない場合は資金を用意できず、購入できません。
仮審査の流れは、用意された申し込み用紙に必要な項目を記入して、本人確認書類や見積書などを提出します。
仮審査で重視されるポイントは、契約者の信用情報や返済能力、複数で借入をしていないかなどです。
仮審査を無事に通過すると、本審査にうつり正式な申し込みで細かな項目までチェックされます。
例えば、会社員の方の場合には課税証明書や源泉徴収票など、自営業者は納税証明書や確定申告書といった収入の確認です。
その上、重要事項説明書や売買契約書などの物件情報のある確認書類を用意する必要があります。
本審査では、不動産と物件の売買契約を結ぶのが通常の流れです。
仮審査と本審査を通過したら、住宅ローンの契約です。
ここまで進むと、さまざまなことが正式に決定します。
例えば、住宅ローンの金利タイプ(固定金利や変動金利)・適用金利・返済期間・借入額などです。
住宅ローンの契約が結ばれた後は融資が実行され、不動産会社に費用を支払うことで物件の購入が確定します。
費用の支払いと同時に住宅の引き渡しが完了して、手にすることが可能です。
カーローンの審査ではタイミングによっては、時間がかかってしまう場合もあります。
この理由としては、週末やキャンペーン期間中などに申し込みが集中して時間がかかったと予想されます。
さらに、ローン会社によって手続きや難易度に違いがあるため、審査にかかる時間が異なります。
そのため、カーローンそれぞれの特徴を知った上で申し込みを行うことでスムーズになるでしょう。
以下の表を参考にしてください。
審査期間 | 難易度 | 情報照会 | |
銀行系カーローン | 1週間 | 難しい | あり |
ディーラー系カーローン | 当日~3日 | 通りやすい | あり |
自社ローン | 数時間~2日 | 通りやすい | なし |
以下で詳しく解説していきます。
銀行系カーローンは、都市銀行やメガバンクが提供しています。
車の購入目的が基本ですが、他にも車用品の購入や免許の取得、車に関連などに利用可能です。
銀行系カーローンの特徴として、1%〜4%と低い金利になっています。
審査は、信用情報機関に情報照会をして過去の履歴から判断するため、審査期間の目安は1週間です。
ディーラー系カーローンは、大手メーカーと特約店契約を締結している販売業者が提供するカーローンです。
金利の相場は4%〜8%となっており、銀行系カーローンに比べて審査に通りやすい傾向があります。
また、審査にかかる期間の目安は、当日〜3日です。
審査は銀行系カーローンと同じく信用情報機関に情報照会をして過去の履歴から判断します。
そのため、支払いの延滞や遅延などが記録されている場合は審査に落ちる可能性が高いです。
自社ローンは厳密には「ローン」ではなく、中古車販売店が車の費用を立て替えてくれる独自の分割支払いサービスです。
販売店が独自の基準で審査に基づき、店舗によって審査内容が異なります。
審査では、信用情報機関の情報照会をせずに審査されるので、他のローンと比べて審査が緩く通りやすいのが特徴です。
ディーラー系カーローンと同じく、審査申し込みと購入手続きを同時にできるため、審査期間は数時間で終わり、最短即日に完了します。
審査には時間がかかるものですが、対策を講じれば審査時間を短縮できます。
そこで審査をスムーズに進めるポイントを解説します。
事前審査とは、正式にローンを申し込む前に返済能力や信用情報を短期間で審査することです。
主な審査内容は、借入希望金額・物件価格・担保・返済期間などを基準に判断されます。
事前審査のタイミングは、購入する物件が確定した際に行われるのが一般的です。
住宅ローンの場合は物件を購入する契約の前に申し込めるため、「どれくらい融資を受けれるか」や「住宅ローンを組めるか」ということを確認することができます。
事前審査の期間は、早くて即日で遅くても1週間ほどで通知されます。
住宅ローンの場合は、不動産の売買に申し込みが集中する繁忙期があるため、避けることをおすすめします。
申し込みと審査の母数が増えると、その分1件あたりにかかる時間も長くなる傾向です。
不動産の繁忙期は、4月手前の1月〜3月といわれていますので、この時期を避けると良いでしょう。
住宅ローンの場合は、審査の対策をすることが可能です。
落ちやすいといわれるポイントをそれぞれ対策することで、スムーズな審査を実現できます。
例えば以下のようなケースは、審査に落ちやすい傾向にあるため注意が必要です。
上記に当てはまる方は、事前に審査の対策をしましょう。
審査を早くするポイントは、ウェブ審査に対応したローンに申し込むことです。
ウェブ審査に対応した住宅ローンは、審査期間が短い傾向にあります。
住宅ローンは高い金額を長期間で返済することになるため、本審査の結果にかかるまで2週間〜3週間ほどかかる場合が多い傾向です。
しかし、ウェブ審査に対応した金融機関の場合は3日ほどで結果がわかるケースもあるため、審査をかなり早くすることが可能になります。
審査を早くするポイントは、そもそも審査に時間のかからないローンに申し込むことです。
カーローンを契約する際に、ディーラー系カーローンや自社ローンは銀行系カーローンに比べて審査が通りやすいため、審査結果までの時間を短縮可能です。
ただし、銀行系カーローンに比べて手数料がかかることで総費用が高くなる傾向があるため、注意しましょう。
このようにメリットとデメリットを考慮した上で、適切なローンを選ぶことで納得のいくローン会社選びができるでしょう。
ローンの審査期間が長くなる場合に、対処する方法を解説します。
審査が長期間続いて通知が来ていない場合には、金融機関のサイト側に原因があるケースもあります。
例えば、繁忙期のキャンペーンで一斉に審査をしている場合にはどうしても1件の時間が長くなってしまいます。
そのため、申し込みのタイミングを見直すと良いでしょう。
住宅ローンの場合、個人信用情報で過去に傷のある履歴がないかが重要視されるのです。
例えば、延滞や滞納などが信用情報に記録される場合は審査に時間がかかります。
とくに延滞や滞納がない場合でも、カーローンやその他複数のローンを契約している場合は申告しなければ審査に落ちるケースもあります。
住宅ローンの返済額は、他に契約しているローンを含めての計算が必要なため、該当する方はあらかじめ相談をしましょう。
住宅ローン審査の例では沢山の書類提出が求められますが、書類に1つでも不備がある場合には追加の提出や再提出になります。
そのため、急いで早く書類を提出したとしても内容に不備がある場合にはかえって時間がかかってしまうため、細心の注意と確認に時間をかけることが重要です。
追加書類を求められる場合には審査自体に問題がないという判断になるため、指示通りに書類を提出すればスムーズに審査に通る可能性があります。
審査が長くなる場合の対処法は、借入希望額を下げることです。
申し込みした希望額が収入に見合わない場合、借入希望額を下げることで解消する可能性があります。
参考として、年収の30%程度に申込金額を設定すると通過する期待値が高くなります。
複数のローンを契約している場合には、すべてを含めた金額で返済負担率を計算した上で、ローンの借入希望額を調節するまたは相談してみましょう。
借入希望額が30%を超過している場合は、車のグレードを下げたり、頭金を多く用意するなどの方法がおすすめです。
審査が長くなる場合の対処法は、カーリースを検討しましょう。
カーリースとは、月額定額制で好きな車種を選択して新車に乗ることができるサービスです。
メリットとしては、初期費用や頭金が不要で登録費用や各種税金を支払うだけで新車が手に入ります。
カーリースは一般的な自動車ローンに比べて審査対象となる金額を抑えやすいため、審査に通りやすい傾向です。
契約期間を長期に設定できるため、毎月支払う料金の負担を減らすことが可能です。
車と住宅ローンの審査で見られるポイントを知ることで、事前に対策することができます。
ぜひ参考にしてください。
カーローンの審査ポイントは以下の通りです。
カーローンで審査に通りやすくなるポイントをまとめました。
以下でより詳しい内容を解説します。
ローン審査のポイントは、安定した収入が継続的にあるのかが重要です。
主に収入・職業・勤続年数から、総合的に借入希望額と見合っているのかを判断します。
そのため、年収に不安定なバイトやフリーターなどの安定性に欠けた雇用形態の場合には購入する車によってはローンを組むのに不利です。
転勤や就職をしたばかりで勤続年数が1年未満の方は審査に通りにくい傾向なため、1年以上同じ会社で働いてから申し込みをしましょう。
ローン審査のポイントは、借入額が年収に対しての割合が決まっています。
一般的な返済負担率は30%〜35%ほどが目安です。
そのため、仮に年収が400万円の方は約120万円ほどの借入であれば審査に通る可能性があります。
注意点として、ローン審査の際に計算する返済負担率は他に借りているローンがあれば、すべてを含めた比率になります。
そのため、住宅ローンを組んでいる方は同じ年収で借入していない方に比べて借入額は少ないです。
ローン審査のポイントは過去に債務歴がないかが重要です。
また現在の借入状態に関しても、返済能力を審査するために判断となるポイントです。
自分の債務歴に不安のある方や気になる方は、JICC(日本信用情報機構)やCIC(指定信用情報機関)などで信用情報を照会することをおすすめします。
過去に債務歴がある場合はどうしても審査に影響がでて通りにくくなってしまうため、日常から利用する際は気を付けるようにしましょう。
住宅ローンを組む際には必ず事前審査が行われるため、審査基準に満たない場合は次の本審査を受けることができません。
では事前審査と本審査の場合、それぞれどのようなポイントがみられるでしょうか。
事前審査では、契約者の返済能力を重視しています。
これは、個人信用情報や年収、すべてを含めた返済負担率、その他のローン借り入れ状況などから希望する借入金額を返済できそうか判断されます。
仮審査や本審査の前に、審査をスムーズに進めるためにも事前審査の利用を検討しましょう。
事前審査の期間の目安は、早くて即日で遅くても1週間ほどで通知されるので早い特徴があります。
住宅ローンは取り扱いする金額が他のローンと比べて高額なため、申し込みしてから融資がでるまでに期間がかなりかかります。
金融機関でも沢山の書類から、長期にわたっての返済が可能なのか判断されます。
主に本審査で確認される項目は、以下の通りです。
本審査では、契約者の勤続年数や勤務先から安定した収入があるのかを重視する他に、健康状態や完済時の年齢まで幅広く対象になります。
住宅ローンを組む際は、高度障害や死亡など万が一の事態に備えて生命保険に入ることも大切です。
本記事では、ローンの手続きの流れと審査を早くするポイントを、住宅ローンやカーローンを例にわかりやすく解説しました。
最後におさらいをしていきます。
住宅ローンは審査する際に、長期間のローンを組むことになるため、継続的に安定した収入があるか判断できる勤続年数・勤務先などが重要です。
ローン先の会社によって手続きや難易度に違いがあるため、審査にかかる時間が異なります。
そのため、カーローンそれぞれの特徴を知った上で申し込みを行うことが重要です。
審査をはやくするためには事前審査をしましょう。
事前審査とは、正式にローンを申し込む前に返済能力や信用情報を短期間で審査することです。
そうすることで、本審査で落ちてしまうというリスクを回避できるでしょう。