2024年2月11日

自社ローンで新車は買える!購入するメリット・デメリットを解説

自社ローンは、一般的には中古車を買うためのローンです。

しかし、新車の場合でも買えるのでしょうか。

自社ローンは他のローンに比べると審査に通りやすいため魅力的ですが、利用するとどのような「メリット・デメリット」があるのかをまずは知る必要があります。

本記事では、自社ローンで新車を購入するメリット・デメリットを解説します。

ぜひ検討中の方は、参考にしてみてください。

自社ローンとは?

自社ローンがどんなものか気になる方もいるのではないでしょうか。

自社ローンとは、自動車販売店が独自に提供するローンのことです。

通常の自動車ローンとの違いや、金利をかけずにローンを組める仕組みと条件を解説します。

自社ローンと自動車ローンの違い

自社ローンと自動車ローンの違いは、一般的な自動車ローンは個人信用情報機関に照会をして審査するのに対して、自社ローンは独自の審査基準から判断することです。

自動車ローンよりも自社ローンの方が審査が緩くなる特徴があります。

自社ローンは購入者と直接契約をするため、書類や手続きが少なくスムーズに進められるので、今すぐ車が必要な方におすすめです。

自社ローンの金利

自社ローンとは、金利をかけずにローンを組める仕組みです。

自社ローンは、販売店ごとに独自の基準を定めているため、お客様から金利を取ってお金を貸した場合は、賃金業法違反になります。

自社ローンとは厳密にいえば「ローン」ではなく「分割支払い」です。

しかし、自社ローンは、金利がかからないメリットがありますが手数料が多い傾向にあります。

手数料は車両本体価格の10%〜20%ほどが相場なため、100万円の車を購入する際は110万円〜120万円を12回〜24回で割った数字が毎月の支払いです。

上記のように、分割回数が少ない点も自社ローンの特徴になります。

自社ローンを利用する条件

自社ローンを利用する条件は、店舗によってそれぞれ独自に定めているため、違いがあります。

例えば、返済回数が12回〜24回のところや12回〜36回と毎月の負担額は異なっているなどです。

その他にも、借り入れ上限額や保証人を立てるかどうか、頭金の有無などがあげられます。

審査基準は独自に設けているため、まずは販売店に相談してみると良いでしょう。

その審査基準が適切なのか見極めることも重要です。

優良店の場合は、現在の勤務状況や収入などのヒアリングから最適なプランを提案してもらえたり、相談に乗ってもらえるでしょう。

自社ローンは、販売店で買った車でしか利用できないため注意が必要です。

自社ローンで新車を買うメリット

自社ローンで新車を買うメリットを解説します。

金利がほぼない

自社ローンのメリットとして、金利がないまたは低金利であるということが特徴です。

自社ローンは金融系ローンと異なり、独自の審査基準に基づいて契約をする仕組みのためほとんど金利はかかりません。

金利がかかる場合は、新車を取り扱う販売店の傾向が多く、相場は3%〜8%といわれています。

仮に借入金額を100万円とした返済期間が2年間(24回払い)の場合、3%〜8%の金利を比較した表は以下の通りです。

金利返済総額毎月返済額
3%1,031,539円42,981円
8%1,085,444円45,227円

上記の表の通り、金利が5%違うと毎月2,246円の差、年間で26,952円の差が生じます。

低金利であればあるほど月々の負担を減らせるため、「金利がない」または「金利の低い」販売店で契約しましょう。

審査に通りやすい

自社ローンのメリットは、審査に通りやすいことです。

理由としては、さまざまな販売店が独自の審査基準に基づいているため、信用情報機関のブラックリストに登録されている人でも審査に通る可能性があります。

自社ローンはその他にも、高額な新車を購入したい方、ディーラーローンや一般的なカーローンの審査に落ちてしまう方、金融事故を起こした過去がある方におすすめです。

手続きが早い

自社ローンのメリットは、一般的な自動車ローンに比べて手続きが早いことです。

信用情報機関に照会をして審査をするのではなく、販売店独自の基準に基づいて直接契約をします。

そのため、必要な書類を準備して販売店に行くと、手間と時間がかからないスムーズな手続きが可能です。

即日審査から即日納車までを売りにしている販売店もあるため、車を急ぎでほしい方におすすめします。

自社ローンで新車を買うデメリット

次に自社ローンで新車を買うデメリットを解説します。

支払い額が高額

自社ローンのデメリットは、支払い額が高額になることです。

自社ローンは金利がほぼかからない分割支払いのため利息は不要ですが、手数料や保証料が車両本体価格の10%〜20%程度かかるため、実際の総返済額は自動車ローンと比べて多くなる傾向があります。

仮に100万円の自動車を購入した場合に、一般的な自動車ローン(金利5%・返済期間36回)と自社ローン(手数料20%・返済期間36回)を比べた表は以下の通りです。

100万円の自動車自動車ローン(金利5%・36回払い)自社ローン(手数料20%・36回払い)
毎月の返済額29,971円33,333円
総返済額1,078,952円1,200,000円

上記の表の通り、自社ローンは自動車ローンに比べて毎月の返済額が約3.300円、総返済額が12万円ほど高額です。

自社ローンの場合は、GPS通信費など別に費用が発生する販売店もあるため、高額になるデメリットはさらに大きくなります。

新車を扱う自社ローンは少ない

自社ローンのデメリットは、新車を扱う販売店が少ないことです。

実際には、新車を取り扱う店舗は増えてはいますが、まだ少ないため対応している店舗が限られています。

そういったことから、新車の車種の選択肢が限られる、金利の有無など、自社ローンの比較が難しい点などのデメリットが生じるのです。

自社ローンは、なぜ新車を扱う販売店が少ないのか気になる方もいるのではないでしょうか。

理由の1つとして、新車と自社ローンとの相性の問題にあります。

自社ローンは審査に通りやすいメリットを解説しましたが、新車を選んだ場合は中古車より車両本体価格が高くなるため、審査は厳しくなりローンを組みにくいです。

現在の毎月の収入と車の値段が釣り合わない場合、新車を購入すると生活に支障をきたす可能性があります。

このように新車を扱う自社ローンが少ない理由は、自社ローンと新車の相性が悪くお客様にとって条件が難しいからです。

保証人や頭金が必要

自社ローンのデメリットは、保証人や頭金が必要になることです。

理由としては、保証人を立てることによってローンの返済が滞った場合に、保証人に請求金額を肩代わりしてもらうためです。

そのため、自社ローンは審査に緩いものの、「保証人や頭金」を必要とする販売店が多いです。

保証人や頭金を用意することで、「アルバイトなどの非正規雇用の方」「ブラックリストに登録されている方」が審査に通ることもあります。

人気車種はディーラーが入手しやすい

自社ローンの販売店は、大半が中古自動車販売店のため、新車を取り扱うディーラーとは異なります。

新車を中古車販売店が取り扱うには、ディーラー経由で入庫する必要があります。

そのため、人気車種を入庫したいとなった際に有利なのは、大手メーカーと直接契約をしているディーラーの方が入手しやすいです。

新車を自社ローンで買える全国の販売店

新車は自社ローンでも買えるため、全国対応の販売店も紹介します。

新車は自社ローンで買うことは可能!

新車を自社ローンで買うことは可能ですが、ディーラーでは、自社ローンの取り扱いはありません。

理由としては、中古車販売店が独自で自社ローンを取り扱っているためです。

また、中古車販売店で新車の購入は可能ですが車両台数や車種は限りがあります。

なかには状態の悪い車もあるため、中古車販売店が取り扱いをしている試乗車を購入したり、展示車を購入する方法がおすすめです。

自社ローンで新車を購入する注意点としては、一般的な自動車ローンに比べて手数料や保証料が車両本体価格の10%〜20%程度かかるため、支払い総額が高くなってしまいます。

また、車両本体価格そのものが高すぎたり低すぎたりするケースもあるため、事前に相場を調べて適切なのか判断することが重要です。

全国の販売店5選

自動車販売店の中には、中古車と新車の両方を契約して購入できる店舗もあります。

購入する上での注意点として、総返済額や利用条件を明確にすることが重要です。

以下では、自社ローンで新車の購入が可能な全国の販売店5選を紹介します。

オートフェイス

オートフェイスは、債務整理や自己破産した方でも自社ローンで購入できるのが特徴です。

現在の収入や借入状況などから見合った価格帯の車や車種とグレードが決まっていれば、Webで仮審査の申し込みをして、メールや郵送、ビデオカメラを通じての相談や契約をすることができます。

お客様満足度は、業界トップクラスで口コミ総合評価4.8(5点満点)です。

オートチャンプ

オートチャンプは、新車を含めてお客様の欲しい車を保証人不要で購入することが可能です。

他社で断られてしまった方や保証人を立てることができずに諦めていた方は相談することをおすすめします。

強みとして、新車の軽自動車の場合は最長84回まで選択できるため、好きな支払い回数を事情に合わせて選べます。

創業から地域密着で、車検や故障の相談、タイヤ交換なども対応できる点もメリットです。

ブルームーン

ブルームーンは、通常のローンより審査基準が緩く収入基準を低く設定したり、幅広い方にカーライフを楽しみいただける新しい自動車ローンです。

他社でローン審査に通らなかった方におすすめですが、債務整理を現在している方は、申し込みができないため注意しましょう。

MYU自社ローン

MYU自社ローンは、軽自動車の新車が購入可能で全国から来店不要で申し込みが可能です。

遠隔制御装置を利用しているため万が一未払いが発生した場合に、遠隔操作で車のエンジンをかからなくしたり、支払いを促したり最悪の場合に車を回収することを可能にしました。

その結果、通常の自社ローンより審査の収入基準を低く設定することが可能になり、幅広いお客様にカーライフを楽しんでいただける自動車ローンになりました。

スリークロス

スリークロスは、自社ローンの中でも48回払いまで対応できる数少ない販売店です。

来店・審査・購入までの流れがスムーズで、最短10日で納車可能で、お客様の充実したカーライフをサポートしてくれます。

店舗は、大阪府と埼玉県にありますが、購入は全国対応しているため、多くの方にご利用いただけるのが強みです。

口コミでは、些細な相談にも快く乗っていただいて購入してよかった、今後のサポートも手厚く安心して購入できるなどと高い評判があります。

自社ローン以外の選択肢

自社ローン以外で、新車の購入方法や新車に乗る方法を紹介します。

現金一括購入

自社ローン以外の選択肢は、現金一括で購入することです。

現金一括で購入することで金利は発生しないため、分割支払いに比べて安くなるのがメリットです。

デメリットとしては、まとまった資金を用意しなければならない部分です。

現金一括購入を検討している方は、生活する上で予想外の出費を想定したシミュレーションを考える必要があります。

クレジットカード

自社ローン以外の選択肢は、クレジットカードで購入することです。

車は大きな買い物のためクレジットカードで購入した場合は、多くのポイントが付与されます。

しかし、金融系ローンと比較すると手数料や金利が高いため、ポイント以上に損失を生む可能性がある点は注意しましょう。

車の購入は高額で100万円以上かかるケースが大半なため、限度額では支払いができないケースもあります。

決済のタイミングで翌々月支払いになる場合もあるため、時期をずらして分割できることがメリットです。

カーリース

自社ローン以外の選択肢は、カーリースを利用することです。

自社ローンで、欲しい条件の新車に乗るには少ない中で苦労する上に、初期費用など金銭的な面も大変です。

カーリースは簡単な手続きで新車に乗ることができます。

カーリースとは、利用者が乗りたい車をリース会社が代わりとして購入し、月額定額制で貸し出しをしてくれるサービスです。

中長期的に車を借りることが可能で、新しい車の乗り方として現在人気を集めているサービスです。

まとめ

本記事では、自社ローンで新車を購入するメリット・デメリットを解説しました。

紹介した通り、自社ローンのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で利用を判断する必要があります。

自社ローンのメリットは、審査に通りやすく手続きが早いことです。

さまざまな販売店が独自の審査基準に基づいているため、ブラックリストに登録されている方でも審査に通る可能性があります。

また、自社ローンのデメリットは、支払い額が高額になることです。

自社ローンは手数料や保証料が車両本体価格の10%〜20%程度かかるため、実際の総返済額は自動車ローンと比べて多くなる傾向があります。

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